広島から移籍したミンチーと、新入団のメイの2人が、31日、鹿児島市内の宿舎で入団会見した。ミンチーの隣に座った山本監督は、黒木、小野と並ぶ先発の柱として指名。
30日に来日したミンチーが、開幕投手の回避を宣言?先発4本柱入りについては自信満々だった。
3年連続の開幕投手が決まっている黒木が、熱く燃えた。31日、キャンプ地・鹿児島入りしたが、キャンプインを待ちきれず、いきなりのブルペンで58球の投げ込み。エース復活を強烈にアピールした。これは、昨年と比べて1週間も早まった開幕から逆算してのこと。
キャンプインまで待てない!!ロッテの新選手会長に就任した黒木知宏投手が1月31日、キャンプ地の鹿児島に到着後、早速ブルペン入り。捕手を座らせて58球の投球練習を行った。昨年は7日にブルペン入りしたことを考えると、異例のハイペース調整。燃える男が27年ぶりのリーグ優勝へ向け、全速力でキャンプに突入する。
これがキャンプイン前日の光景だろうか。午後4時にホテルに到着。その約1時間後、多くのナインが買い物などに出かける中、エース黒木は何と鴨池球場のブルペンに立っていたのだ。松井ブルペン捕手を座らせての58球。それも1球1球「ウッ」と声を絞り出す気合の投球だった。
黒木は異例のキャンプ前日の投球練習をこう説明したが、この熱投にこそ今季にかける熱い思いが表れている。昨年はキャンプ中に右太腿を肉離れ。急ピッチで開幕には間に合わせたが、開幕から4連敗を喫するなど前半戦は3勝に終わった。結局、最終的には2ケタ勝利を達成したものの、黒木の心には「チームに貢献できなかった」という悔いが残った。
今季は新選手会長にも就任。異例のハイペース調整はチームを引っ張る責任感の表れでもある。さらに2年連続開幕投手に指名されながら、いずれも黒星に終わった過去の清算にもつながる。この日、山本監督は「開幕の西武戦は黒木でいく」とあらためて明言。さらに開幕直前の3月18日の西武とのオープン戦(千葉マリン)にも「本人がいくと言えば投げさせる。松坂は回避したがってる?うちは今さら隠さないよ」と開幕カードにもかかわらず黒木の登板を明言。エースに全幅の信頼を寄せている。
黒木は「大輔と勝負する訳じゃないから」とかわしたが、シドニー五輪で共に日の丸を背負って投げた松坂を意識しない訳はない。この日の気合の熱投には自身の開幕初白星、その開幕戦で激突が間違いない松坂打倒の思いも込められていたに違いない。
鹿児島市民500人の熱烈な歓迎を受けた。市内のみなと大通り公園で行われた歓迎式典で赤崎鹿児島市長は「4年前にロッテのために11億5000万円かけて鴨池ドームを造ったが、市民誰1人として不満を言うものはいない。それだけみんなロッテを愛しているんです」と挨拶。後藤球団代表も「今年は千葉移転10周年と共に鹿児島でお世話になって30年目の節目の年でもあるので頑張ります」と27年ぶりのリーグ優勝を約束した。
広島から移籍したネイサン・ミンチー投手と、新入団のデリック・メイ外野手の2人が31日、鹿児島市内の宿舎で入団会見し、ミンチーは「米国でトレーニングしてきて、コンディションは万全。キャンプが楽しみ」と笑顔で話した。広島の3年間で通算29勝の実績を残した右腕を、隣に座った山本監督は、黒木、小野と並ぶ先発の柱として指名。ミンチーは「監督から期待されて嬉しい。1年間怪我なく、勝利に結びつく投球をしたい」と抱負を口にした。