元監督で解説者の金田正一氏が投手陣を視察。ドラ2・加藤を身ぶり手ぶりを交えて熱心に指導した。
ドラフト2位左腕・加藤康介投手(日大)が13日、鹿児島キャンプを訪れた元ロッテ監督の金田正一氏から直接指導された。ブルペンでの投球練習中にマンツーマンで、特にカーブの投球フォームを矯正。伝説の400勝投手から“秘伝”が授けられた。
室内のブルペンで加藤が30球ほど投げ、変化球を投げ始めると金田氏がマウンドに歩み寄る。熱烈指導は約30分も続いた。「まだ右肩の開きが早い」「もっと粘れ!」。腕を大きく掲げてジェスチャーつきでアドバイスする。この日矯正されたのはカーブを投げる際に腕の振りがストレートの時よりも遅くなるという欠点。合計110球の投げ込みを終えた新人は「左打者の肩口を目がけてカーブを投げるように言われました。簡単な言葉で教えてくれるので分かりやすかった。いいアドバイスをいただきました」と感激した様子。
「いかにも“カーブを投げますよ”という腕の振りが直ったね」 と喜んだのは山本監督だ。10日のフリー打撃初登板では打者4人に51球中26球がボールと制球力にも課題を残していただけに絶妙のタイミングでのアドバイスだった。
金田氏は「いいリストをしている。ゆっくり大きなフォームでカーブを投げるよう教えたけど、飲み込みも早いね」と話し「巨人の左ピッチャーよりいいよ。工藤より速いんじゃない」と高く評価。先発ローテーション入りが期待される加藤は400勝投手の指導の成果を15日のフリー打撃登板で早速試す。