わたしはかもめ2001年鴎の便り(3月)

便

3月14日

千葉ロッテ7−1ヤクルト(千葉マリン)

ドラ2・加藤が4回を3安打1失点。藤田、小林雅の救援陣も心配なさそう。

123456789R
ヤクルト0001000001
千葉ロッテ13010101x7

ページトップ

加藤がローテ入りに前進

キャンプ中に400勝投手の金田正一氏から授かったカーブが強風に乗って切れて、ドラ2・加藤が4回を3安打1失点。

加藤
「風の影響もあったけど(カーブが)よく曲がった。逆に利用できたのが大きい。これならいけると感じました。」
山本監督
「次も内容のある投球をすれば、間違いなくローテに入る。」

ページトップ

加藤、開幕第2戦先発へ

ロッテの新人左腕が“地の利”を存分に生かした。風速9メートルの風が吹く千葉マリン。ロッテのドラフト2位・加藤(日大)は先発で4回を3安打1失点。首脳陣が描く3・25開幕第2戦(対西武、西武ドーム)先発へシグナルを青に変えた。

加藤
「今日は風に助けられました。変化球が曲がってくれて自分が思った以上に切れがあった。投手に有利なグラウンドですね。」

海沿いに位置する千葉マリンは強風が名物。本塁から中堅への向かい風を受ける球は強い抵抗の中で変化を増すため、コツさえつかめば投手にとっては大きな武器になる。そのコツを今季地元初開催となるオープン戦で加藤がつかんだ。

初回2死二塁でラミレスを迎えた場面。直球の威力が風で殺されると見るや、風の影響で切れが増すカーブで追い込む。最後は内角高めの直球で空振り三振。4回2死から岩村に右中間2号ソロを浴びたが、危なげない投球を披露した。ここまで2試合連続3回3失点で下降していた評価を挽回。山本監督に「これぐらい内容がある投球をしてくれたらローテーションに入れる」と認めさせた。

試合前にはベンチからロッカーへ最短の道が分からず「こんなところから行けるんですか?」と初々しさを振りまいた新人。本拠地の構造より早くマウンドさばきを身につけた。

加藤康介(かとう・こうすけ)
1978年(昭53)7月2日、静岡県生まれの22歳。清水商3年夏は県大会初戦敗退。日大3年春の青学大戦でリーグ戦初勝利。4年春は自己最多の4勝を挙げた。昨年は日本代表候補としてロッテのキャンプに参加。ドラフト2位でロッテに入団した。父・康宏さん、母・まさ代さん、妹・亜希子さん、弟・幸雄さん。1メートル80、80キロ、左投げ左打ち。
仁科投手コーチ
「前回はフォームがバラバラだったけど、ホッとしているよ。本人もそうなんじゃないかな。カーブがいい?調子のバロメーターだからね。」

ページトップ

サブロー、3安打2打点

オープン戦初の本拠地でサブローが3安打2打点だ。初回の右前打で勢いに乗り、2回2死三塁から右前適時打、5回に左越え二塁打、6回にも1死満塁から左犠飛。「やっぱりマリンはいい。やりやすいです」。前日は二塁の守備で併殺を焦り、勝ち越しを許す失策を犯したが、この日は8回と9回に併殺を完成。「安心して使ってもらえる選手にならないと」と自らに言い聞かせた。

ページトップ

パ・リーグ小池会長が始球式

パ・リーグの小池唯夫会長が千葉マリンのロッテ−ヤクルト戦で始球式を務めた。毎日新聞社社長時代にセンバツの始球式を2度経験しており、この日が3度目の“登板”ワンバウンドで捕手・清水将のミットに納まる投球に「暴投にならなくてよかった」ロッテの前身は毎日新聞が親会社の毎日オリオンズ。ロッテには愛着がある小池会長だが「ロッテファン?」の質問には「会長としての立場もあるので…」と苦笑していた。

ページトップ