わたしはかもめ2001年鴎の便り(3月)

便

3月27日

千葉ロッテ2−3日本ハム(千葉マリン)

日本ハムが逆転勝ち。7回、金子の2ランで同点とし、9回、中村豊の適時打で勝ち越した。ロッテ打線は、立石に8回を2安打2点に抑えられた。

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日本ハム0000002013
千葉ロッテ0001100002

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44年ぶり開幕3連勝ならず

日本ハム・立石の前に、8回までわずか2安打と打線が沈黙。開幕カードでは西武投手陣を攻略してきたが、苦手の立石を打ち崩せず、小野を援護できなかった。今年は、苦手を克服しようと、キャンプ・オープン戦を通じて、園川編成部員を日本ハムにフル帯同させるなど、対策を立ててきたが、その成果は表れなかった。この日は、千葉移転10周年と千葉市制80周年を記念して、球団と千葉市が市民10000人を招待。平日にもかかわらず24000人が詰めかけたが、44年ぶりの開幕3連勝は幻に終わった。

山本監督
「同じボールに同じようにやられてしまった。どこかで脱皮しないと。」

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小野9回失速

小野が9回に力尽きた。日ハム打線相手に奮投したが、2死一、三塁に中村豊に勝ち越しタイムリーを打たれた。

小野
「向かっていく気持ちを持って投げたんですけど…。」

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石井合流は4月後半

14日のヤクルトとのオープン戦で右太ももを痛め、開幕をファームで迎えた石井の1軍合流が、24日の練習中に全力疾走し、同じ個所に違和感を訴えたため、早くても4月後半までずれ込みそうだ。現在は別メニューによる調整中で、2軍合流にも2、3週間はかかる見込み。

石井
「リハビリ中に痛めてしまった。つった感じがした。」
秦2軍打撃コーチ
「少し焦りもあったんじゃないか。本人は全試合出場したかったみたいだけど、目標設定も変えていかないと。」

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晋吾、痛恨のスライダー

ゲームセットの瞬間、頭からすっぽりとタオルをかぶった小野は足早にベンチ裏に消えた。「悔しいです。向かっていく気持ちを持って投げたんですけど」どうしても勝ちたい1戦だった。チームは4年ぶりの開幕連勝。右翼席はロッテファンが埋め尽くしている。しかし…。

昨季、小野はビッグバン打線に打率.320と打ち込まれた。全5敗中3敗が日本ハムから喫したものだ。その反省から、この日は徹底した内角攻めで臨んだが、中盤以降、制球が乱れる。7回の金子の同点2号2ランと、9回2死後に中村豊に許した勝ち越しの中前打はいずれもかわしにいったスライダーだった。

それでも昨年6勝20敗と大きく負け越した日本ハムに互角に戦ったことは大きな収穫だ。山本監督は「小野は良く投げた」と小野をかばう。44年ぶりの開幕3連勝こそ逃したロッテだが確かな手応えは残った。

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1発も喜び半減

主砲・ボーリックの今季第1号も空砲に終わった。4回1死から立石の直球を左中間席へ運び、「少し上がりすぎたけどよく飛んだね」。応援に駆けつけたスー夫人(33)と愛娘のへーサーちゃん(6)とジェニファーちゃん(3)を喜ばせたが、チームが敗れたとあって試合後は残念そうに球場を後にした。

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感慨移転10年目

川島コミッショナー、パ・リーグの小池会長が観戦した。ロッテは今年で千葉に移転して10年目を迎える。特に川島コミッショナーはセ・リーグ会長時代、川崎からの移転に関係していた。「この日のようにたくさんのファンに愛される球団となったことに感謝すると共に、感激している」と感慨深げだった。

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