わたしはかもめ2001年鴎の便り(3月)

便

3月30日

千葉ロッテ4−0オリックス(千葉マリン)

黒木が7回を除く毎回の12奪三振で、3安打1四球の完封。5回まで無安打だった。打線は、1回、2死一、二塁からメイの適時打で先制すると、4回には福浦が1号ソロ。その後も小刻みに加点した。

123456789R
オリックス0000000000
千葉ロッテ10010110x4

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黒木完封1番乗り

黒木が両リーグ1番乗りの完封で2勝目を挙げた。直球、変化球ともキレがあり、5回まで無安打。3安打に抑え、12奪三振、二塁を踏ませぬ快投だった。

清水将
「初回にスライダーがよくなかったのでカーブに切り替えたのが良かった。今年はカーブがいいですよ。」
山本監督
「素晴らしかったね、黒木は。風を巧く利用してたし、カーブも切れていた。」

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福浦に待望の1号

福浦が、3回、戸叶のチャン時アップをライトスタンドに第1号ソロ。開幕から3試合ヒットなし、28日のハム戦でようやく初安打しての、この日の1発。ようやくエンジンがかかってきた。

福浦
「思い切りよく振り抜けました。」

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初芝2安打

開幕から4試合、4番を任されながら1安打。この日に6番に康各された途端に2安打だ。

初芝
「会心の当たりじゃなかったけど、結果は残せたね。」

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黒木“静かに”完封1番乗り

熱い男が生まれ変わった。ほとばしる情熱を前面に押し出していた男がこの夜はひたすら冷静に投げ続けた。127球。両リーグ1番乗りの完封勝利にも黒木は喜びを爆発させることなく、ただ淡々とナインと握手を交わした。

黒木
「今日はできすぎです。ノーヒットノーラン?みんなはニヤニヤしていたけど、できる訳ないんだから全然意識はしてませんでした。」

立ち上がりから快調なペース。6回1死、吉原に中前打されるまで1本のヒットも許さなかった。しかし、黒木は記録よりも今後の戦いを見据えていた。

黒木
「今日で終わりじゃないので。今年の黒木はカーブが多いぞというのを意識づけしたかった。」

24日の開幕西武戦。初回に3点を失ったものの、カーブを多投して2回以降は8回まで0点に抑えた。「昨年はイチ、ニ、サンのタイミングで投げてバッターに合わされた」という反省から緩急をつけたのが功を奏した。

頼もしい仲間がいるのも大きい。昨年までは「オレがやらなければ」の思いが力みにつながっていた。今年は違う。広島からミンチーが加入。昨季13勝を挙げた小野もいる。「自分のできる仕事をやるだけです」。3本柱が確立したことで肩の力が抜けたのだ。

熱い思いは胸の内に秘めて冷静に緩急をつける。山本監督も「最初から最後まで球の勢いが変わらなかった。開幕に続いてあのカーブがいいね」と絶賛した快投で開幕連勝。昨年2勝目を挙げたのは5月18日だったが、今年はまだ桜満開の3月だ。

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