わたしはかもめ2001年鴎の便り(3月)

便

3月31日

13年ぶりの降雪中止

31日の対オリックス2回戦が1988年4月8日の西武−南海戦以来、13年ぶりの降雪中止になった。午前10時、雨が雪に変わるとその30分後、中止が決定した。気象庁千葉測候所によると、この日の降雪は、1966年の観測開始から、史上2番目の遅い記録。

笑いを堪えきれないのは山本監督だ。この日先発予定だったミンチーがスライド登板することで、ローテーションの谷間だった1日の3戦目の悩みが消えた。おまけに、ダイエーが日本ハムに敗れたため、単独首位に立った。

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ミンチー、降雪中止も平然

降雪中止によるスライド登板にもロッテのミンチーは平然としていた。米国ではレッドソックスの3Aに在籍していた96年の開幕戦で雪による中止を経験しており「スライドは今までに何回も経験しているし、問題ない」と涼しい顔だ。ブルペンで軽い投球練習を行い、1日のオリックス戦に備えた。現在、チーム防御率が1.68で「ピッチングスタッフが頑張って勝っているから“オレも続こう”という意識がいい結果に結びついているのでは」と分析していた。

◇13年ぶりの珍事

降雪のために午前10時30分に試合中止が決定。雪による中止はパ・リーグでは88年4月8日の西武−南海(西武)の開幕戦以来13年ぶりの珍事となった。しかも当時は前日からの積雪によるもので、試合当日の降雪による中止となると公式記録員も「記憶にない」という。前日、黒木で完封勝利を挙げているだけに山本監督は「恵みの雪?いや、やりたかったよ」と季節外れの雪を恨めしそうに眺めていた。

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