わたしはかもめ2001年鴎の便り(4月)

便

4月4日

大阪近鉄0−1千葉ロッテ(大阪ドーム)

ロッテは、4回、走者を二塁においてメイがレフト線に適時二塁打を打ち1点を先制。これが決勝点となる。黒木は、8回まで91球で被安打。最後は抑えの小林雅が三者凡退に抑えた。黒木は3勝目をあげ、連続無失点イニングを24と伸ばした。

123456789R
千葉ロッテ0001000001
大阪近鉄0000000000

ページトップ

黒木3連勝!24イニング連続無失点

黒木が開幕3連勝と絶好調。今季初の中4日で近鉄戦に登板し、8回を2安打無失点。この日も最速147キロの直球とカーブの制球がさえ渡り、打たせて取る投球で、内野ゴロと凡飛の山を築いた。開幕戦の2回から続く連続イニング無失点は24に伸びた。3試合で3勝、防御率1.08、勝率10割。最後は小林雅に託し、自身初の2試合連続完封は逃したが、小林雅が最後の打者となった中村を見送りの三振に取ると「お前、すげーな。すごいよ」と、1点を守りきった後輩を称えた。

黒木
「ゼロということよりいくら点を取られても勝てばいいんです。この感じを1年間続けていきたい。」
山本監督
「2人とも素晴らしいピッチングだった。最初から(小林雅に)投げさせるつもりだった。今日は中4日でいったので無理させたくなかった。」

ページトップ

小林雅、貫禄の笑顔

黒木を援護して9回、3人の打者を打ち取った小林雅は貫禄の笑顔。これで2試合連続のセーブで3セーブ目。黒木、小林雅の黄金リレーを支えた捕手の清水将は「きつかったですよ」と汗をぬぐった。

小林雅
「準備はしてました。近鉄は1発があるので、それだけ気をつけた。」

ページトップ

黒木、連続無失点24イニング

本物のエースだ。前日首位に立ったチームに黒木の右腕がさらに勢いをつけた。近鉄打線につけ入るスキを与えず、開幕から土つかずの3連勝。8回を終わって許したのはわずか2安打。91球の投球内容でも9回のマウンドは新守護神の小林雅に譲ったが、それは山本監督が中4日のエースを最大限に気遣ったからだ。

黒木
「完投するつもりだったが、後ろにいいピッチャーがいますから。0点に抑えるよりとにかく勝てばいい。」

チームとしては92年の園川以来、自身初の2試合連続完封を逃しても、黒木は屈託のない笑顔で話した。高村との息づまる投手戦を楽しむように初回の水口の8球目にはMAX147キロをマーク。その後の1死一塁で迎えた親友の中村との対戦では144キロの直球で遊ゴロ併殺打にうち取った。「今年のテーマはカーブ。バランスよく投げられるようになった」と緩急を生かしたピッチングが近鉄打線に的を絞らせず、連続無失点は24イニングまで伸びた。

昨年はキャンプで右大腿部に肉離れを起こし、調整が遅れたまま開幕を迎えた。「小宮山さんが抜けたので何とかしなくては」というプレッシャーもあったが、今年は躍動感に柔軟性が加わった。敗れた梨田監督が「工夫はしたけど結果が出なかった」と脱帽するほどの内容だった。

前夜、ルーキー加藤の好投で首位に立ってエースでの連勝。「ジョニー(黒木)はよう投げたが、最初から小林雅を投げさせるつもりだった」と山本監督。開幕から3連敗した昨年とは違う。黒木にはこれからも大車輪の活躍を期待している。その思いを噛み締めるようにエースは「このままの調子を1年間続けていきたい」と口元を引き締めた。

ページトップ