わたしはかもめ2001年鴎の便り(4月)

便

4月7日

千葉ロッテ7x−6福岡ダイエー(千葉マリン)

ロッテは、3−6で迎えた8回、無死一、二塁からメイの適時打で1点を返し、その後、2死二、三塁で清水将が同点適時打。9回は、2死からボーリックが四球を選び、立川が若田部から左中間へサヨナラ二塁打を放った。今シーズン初のサヨナラ勝利。

123456789R
福岡ダイエー0020100306
千葉ロッテ010002031x7x

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立川殊勲打

立川が、同点の9回2死一塁から左中間を真っ二つに割る二塁打。これが「高校時代にもなかった」というサヨナラ打となった。開幕から10打数無安打。山本監督から連日付きっ切りで打撃指導を受けていた。今季初安打がサヨナラ打。しかも、このサヨナラ打はプロ通算150安打目だった。

立川
「素直にバットを出せと言われていました。気持ちいいっすね。打った瞬間ヒットだと思ったら、ボーリックがホームインしてるでしょう。おいおい、こりゃサヨナラだよって感じでしたね。」
山本監督
「すごい。やってくれたよ。うん、今日は全員だね。」

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メイが反撃ののろし

新外国人のメイが、渡辺正から反撃ののろしとなる2号2ランを放ち、吉田からも中前適時打を打った。

メイ
「ホームランはストレート。自分のベストスイングができたね。」

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立川サヨナラ〜ロッテ粘勝

未完の大器が粘るロッテの象徴になった。6−6で迎えた9回裏2死一塁、8回から途中出場していた立川が若田部の直球を見事左中間へはじき返した。一塁走者のボーリックが本塁に滑り込んで今季初のサヨナラ勝ち。ナインから手荒い祝福を受けた立川は生まれて初めて味わう感激に身を震わせた。

立川
「何も考えていなかったです。今までずっとヒットが出ていなかったんですが、ファンの皆さんの声援が僕に力を与えてくれました。」

驚異的な粘りだった。2点を追う6回はメイの2号2ランで同点。再び3点のリードを許しても、8回にメイ、清水将の中前適時打などで3点を奪ってまたしても同点に。この試合だけは負けたくないとベンチの気迫を肌で感じていた立川が今季ここまで13打席ノーヒットの屈辱もバットに乗せて振りきった。

福浦や諸積と同じ93年度のドラフト入団のプロ8年目。2月の鹿児島キャンプ中、打撃練習を行う立川を見つめながら山本監督は「あいつはオレ達がどれだけ期待しているか分かっていない。あの素質があればとっくにレギュラーを獲ってもおかしくないのに」と悔しそうにつぶやいた。その伸び悩む大器がようやく大きな仕事を成し遂げ「みんなようやってくれた。ハラハラしたよ。立川はいいところで初ヒットが出てくれた」と本当に嬉しそうな笑顔を見せた。負ければ5割転落も粘った末の劇的なサヨナラ勝ちで再び貯金は2。8日は小野が得意の“サンデー登板”でダイエー戦勝ち越しを狙う。

清水将
「気持だけで打った。自分のスイングさえすれば何とかなると思った。」(8回の貴重な同点打を含む4安打と大爆発)
長崎
「調子は悪くなかったけど、勝負球が甘く入ってしまい痛打された。次回また投げるチャンスをもらったら同じことを繰り返さないように投げたい。」(プロ初先発で5回を4安打3失点の好投)

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