4月10日4月10日ロッテは、3回、立川のソロで先制。続く4回、メイの2ラン、さらに5回には、ボーリックの3ラン等で合計8点をリードし、黒木を援護した。黒木は、4回まで被安打2、四死球なし、二塁を踏ませない投球だったが、5回に野口の打球を左足ふくらはぎに受けて降板。連続無失点を28と3分の2回と伸ばすも、勝ち星を逃した。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 2 | 5 | 4 | 0 | 0 | 0 | 12 |
| 日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
4回までで28イニング連続無失点の黒木は、5回、野口の打球を左ふくらはぎに受けた後、マウンド付近で倒れ込み、コーチに支えられながらベンチに下がった。黒木は、病院には行かず、アイシング治療を受けながら、ベンチで戦況を見守った。そして、試合後、アイシングしたまま松葉づえをついてロッカールームから出てきた。あと1アウトで勝利投手の権利を手にできただけに痛かった。
ロッテは、10日、メッツからジェフ・クベンカ投手（26＝186センチ、86キロ、左投げ右打ち）を獲得したと発表した。1年契約で年俸は3000万円。背番号は42。クベンカは、98、99年にドジャースで通算12試合に登板し、1勝1敗。直球は140キロを超え、救援での活躍を期待されている。13日に来日する予定。
痛々しい姿だった。軽やかな足取りで歩を進めるはずだった東京ドームの通路。黒木は金属製の松葉杖をつきながらロッカールームから出てきた。だが、顔は笑っている。苦笑いだ。
5回1死、軸足の左ふくらはぎに野口の強烈な打球を受け、マウンド上でうずくまった。打球は遊撃・小坂が処理して2死。あと1アウトで勝ち投手の権利が手に入り、開幕4連勝になるはずだった。この時点でスコアは8−0。白星は確実な状況だったが、それができないほど痛みが強かった。
昨年1勝4敗、防御率5.81と散々だった日本ハム戦。勝てば今季の黒木は“敵なし”となり、昨季6勝20敗のチームにとっても大事な試合だった。しかし、昨年13打数9安打と打たれた天敵・野口の打球というのも何かの因縁か。幸いトレーナーの診断では骨に異常はなく、黒木は氷で冷やして戦況を見守った。その気迫を受けて急遽リリーフに立った和田、吉田の好投でチームは快勝、首位をがっちり守った。
3・24開幕戦（対西武）の2回から続いている無失点イニングは28回2/3まで伸びて継続中。防御率は0.91となってリーグ断然のトップだ。しかし、次回の登板にメドが立たない痛みをこらえながら「何回（先発を）飛ばすことになるのか、2日くらい様子を見てみないと…。オレ、ライナー捕るの下手だから。練習しないと」と黒木。不運を受け入れ、苦笑いを浮かべながらも常に前を見る。“らしさ”の漂う降板劇だった。
ロッテは10日、米大リーグ、メッツから新外国人のジェフ・クベンカ投手（26）＝左投げ右打ち＝を獲得したと発表した。1年契約で年俸は20万ドル（約2500万円）、背番号42。同投手はメジャー通算12試合で1勝1敗、防御率5.82。1勝は98年にドジャースで挙げている。昨年はアスレチックスの3Aで投げ、マイナー通算は21勝16敗60セーブ、防御率3.43。今季はメッツでオープン戦では好投したが、開幕ロースター（25人枠）から外れた。13日に来日する予定で、ロッテは先発として期待している。