わたしはかもめ2001年鴎の便り(4月)

便

4月14日

千葉ロッテ5−3西武(千葉マリン)

ロッテが20年ぶりのリーグ10勝1番乗り。1点を追う1回、福浦の適時三塁打で追いつき、メイの二塁打で勝ち越した。2回はタイムリーエラーと福浦の適時打で計2点。5回にも佐藤の適時打で加点した。小野は6回を6四球と不安定だったが、2失点で2勝目。ロッテは西武に4連勝。

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20年ぶりの10勝1番乗り

西武に開幕4連勝し、1981年以来、20年ぶりのリーグ10勝1番乗りを果たした。先発の小野が、6四球と制球に苦しみながら6回まで粘り、藤田、切り札・小林雅の万全リレーで逃げ切り勝ち。ちなみに10勝1番乗りの20年前は、2期制の前期を制している。

小野
「気持ちが切れたら負けだと思いました。調子は最悪だったけど、気持ちでいった。本当なら風を利用しなきゃいけないですね。」
山本監督
「初回を(1点で)抑えたのが大きい。」

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小林雅完璧

小林雅が、2点差にされた8回表2死一塁で登板。中嶋を3球三振に仕留め、9回も3人で封じた。これで、5試合、7回1/3を投げ、被安打1、9奪三振の無失点。

小林雅
「良かったですね。だって去年は10敗1番乗りですから。投手が抑えて打者が打つ。単純なことができてるから、いいんじゃないですか。いや、僕1人でやってるんじゃない。先発も頑張ってくれますから。」
山本監督
「安心してみていられる。完璧だよ。後ろは全く心配していない。」

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黒木が練習を再開

10日の日本ハム戦で左ふくらはぎを打撲した黒木が練習を再開し、外野フェンス沿いを約40分間、ゆっくり歩いた。まだ歩き方にぎこちなさが残るものの「驚異的な回復力」と笑みを浮かべた。

山本監督
「やっぱり気持ちだよ。気持ちがあれば回復も早くなる。最低でも復帰まで2週間とみていたが、思ったより早いかもしれない。」

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クベンカいけそう

前日13日に来日したばかりの新外国人左腕クベンカが初の投球練習を行った。ビザの関係で近日中に1度、帰国することになっており、再来日してから本格的に始動する。

山本監督
「思った以上に球種があるようで、本人もセンパツを売り込んできた。そりゃあ、左がもう1枚加わればありがたいけど。」

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ロッテ吉兆!10勝パ1番乗り

満員の右翼席が連呼する“山本コール”がロッカールームまで聞こえてくる。「ちょっと行ってきますわ」。山本監督は報道陣の輪を抜け出し、もう1度グラウンドに戻った。ベンチ前で帽子を掲げるカーテンコール。風速14メートルを計測した本拠地球場の強風も心地よかった。

「10勝1番乗り?いや〜この西武3連戦の頭を取って、あと2試合のうち1勝するのが目標だったから」と山本監督。対西武4連勝。ロッテの10勝1番乗りは20年ぶりだ。前回の81年はエース村田兆治や、落合博満が初めて首位打者になる活躍で前期優勝を果たしている。

「去年は10敗1番乗りでしたからね」とおどけたのは守護神・小林雅だ。8回2死から向かい風をものともしない最速148キロの無安打救援でトップタイの4セーブ目。山本監督も「完璧。素晴らしい。中9日でこんな投球してくれるんだから」と絶賛また絶賛だ。先発の小野もソツなく6回2失点だったが「ここまで強い風は経験なかった。カーブが曲がりすぎて暴投。次は巧く風を利用したい」と反省が口をついた。

10勝6敗1分け。故障者続出だった昨年は同時点で3勝14敗だった。原動力はやはり投手の好調さだ。防御率0.91でリーグ1位の黒木は左足に打球を受けて休養中だが、2位・小野(1.55)3位・加藤(2.11)と上位3人をロッテが占める。

「明日(15日)の加藤にも期待している」と山本監督。新人左腕が期待に応えたら、チームは当分首位の座を明け渡しそうにない。

佐藤
「詰まったけど、振り切れた分抜けてくれたね。いい仕事ができたよ。」(5回に貴重な5点目を叩き出す適時打)

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福浦、胸張るチーム3冠

福浦が2安打2打点で打線をリードした。初回1死二塁から中堅フェンス直撃の三塁打。「感触的には入ったと思った」と苦笑した同点打に続き、2回にも2死三塁から4点目の右前打を放った。打率.344、16打点、3本塁打のチーム3冠王は「開幕からなかなかヒットが出なかったけど、1本出てから状態がいい」と上機嫌だった。

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