わたしはかもめ2001年鴎の便り(4月)

便

4月16日

福岡ダイエー1−2千葉ロッテ(福岡ドーム)

6回、ミンチーが、2死満塁から城島への押し出しの四球で1点を与えるも、8回、佐藤の三ゴロの間に1点を返して同点、メイの適時打で逆転した。その後は藤田、小林雅が何とか抑えて、4連勝。ミンチーは7回1失点で2勝目。

123456789R
千葉ロッテ0000000202
福岡ダイエー0000010001

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逆転で4連勝

8回1死二、三塁、佐藤の打球はボテボテの三ゴロだったが、小坂が生還。続くメイが、吉田のスライダーを弾き返し、逆転の適時打。初の4連勝は、全て逆転勝ち。8日からの首位「在位日数」は20年ぶりという快進撃。

メイ
「スライダーが来ると分かっていた。ミンチーが投げていたし、彼のために良かったよ。」
山本監督
「(佐藤は)よくやってくれた。メイも本当にしぶとい。」

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ミンチー逆転劇で白星

22日ぶりの勝利に安堵の表情はミンチーだった。7回を6安打1失点。8回の逆転で白星が転がり込んできた。わずか86球で藤田にマウンドを譲る余裕の降板。試合終了後は、選手1人1人を握手で迎えた。

山本監督
「ミンチーはやっと本来のピッチングをしてくれた。」
小林雅
「1発だけ気をつけた。セーブより0点に抑えることを意識してます。」

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ロッテ強い、4連勝!

千葉から敵地・福岡に舞台を移してもロッテの強さは揺るがなかった。好調投手陣が踏ん張って打線の援護を待つ。盤石の試合運びで4連勝。しかも底力を見せつける逆転勝ちだ。喜びに沸く三塁側ベンチ前。ヒーローインタビューを受けるミンチーはホッとした笑みを浮かべていた。

ミンチー
「チームは3連勝していたけど自分は3連敗中だったから。今日は絶対勝つつもりだった。低めに球を集めることができたよ。」

黒木、小野に並ぶ3本柱として期待されながらここまで1勝3敗。防御率2点台の投手陣の中で1人だけ期待を裏切ってきた。しかし、この日は打たせて取る持ち味を十分に発揮。6回2死満塁から城島に押し出しの四球で1点を与えたが、7回をその1失点の粘投で援護をひたすら待った。

そして8回に打線が執念を見せる。主砲ボーリックが左股関節の張りで欠場。代わって4番に入った15年目の佐藤が1死二、三塁からの三ゴロで1−1の同点。そして前日の西武戦でサヨナラ打を放ったメイの一打が鮮やかに中前に抜けた。2月の鹿児島キャンプでのフリー打撃ではバットを折ってばかりで「あいつバット足りるのか」と山本監督を困惑させた助っ人が連日の大活躍だ。

そして8回1死から切り札・小林雅を投入する継投策もピタリと決まった。月曜日にもかかわらず4万2000人の大観衆を集めた福岡ドームでの会心ゲーム。「ミンチーはやっと本来のピッチングをしてくれたしメイもしぶとく打ってくれたよ」と山本監督もこれ以上言うことはないといった表情だ。

他球団が5割付近をウロウロする中で貯金はがっちり6。しかも4連勝全て逆転勝ちと完全に勢いに乗った。負けないロッテは昨年の覇者・ダイエーも圧倒して、ますます投打の歯車が噛み合ってきた。

小池唯夫パ・リーグ会長
「大方の予想はダイエーか西武だったがロッテは投打が噛み合って力を発揮している。立場的にあまり言えないが、12球団で最も優勝から遠ざかっているチームでもあり、おおいに頑張ってパ・リーグを盛り上げて欲しい。」

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