ロッテが連敗を4で止めた。1回2死三塁から、メイの二塁打で先制。さらに2四球で満塁とし、失策で2点目。6回は代打・石井の適時打、小坂のプロ初の満塁ホームランで5点を加え、突き放した。ミンチーは、ストライクを先行させ、3シーズンぶりの完投で3勝目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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大阪近鉄 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 | x | 8 |
6回無死一、二塁。代打で登場した。かつてのチームメイト赤堀が投げた2球目のスライダーを、低いライナーでレフト前にはじき返した。満足がいく当たりではなかったが、貴重な追加点をたたき出すタイムリーとなった。
6回無死満塁で、小坂がプロ入り初の1号グランドスラム。打のヒーロー・小坂は珍しく笑みを浮かべていた。
ミンチーの、広島時代の1998年10月4日の阪神戦以来の完投勝利で、たった1日で近鉄から首位の座を奪い返した。
主役は譲らない。2万1000人のファンが詰めかけた千葉マリンスタジアム。2メートル3のミンチーと1メートル68の小坂が右翼席に歩み寄ると球場が揺れた。首位復帰。山本監督も興奮気味だ。
打のヒーローは小坂だ。6回無死満塁で柴田からプロ入り初の1号グランドスラム。昨季10打数1安打と封じ込まれた柴田からの1発に「練習でも届いたことがないのでまさか入るとは思いませんでした。何とかチームの役に立ちたいと思っていました」と珍しく笑みを浮かべた。
そして投のヒーローはミンチー。広島時代の98年10月4日の阪神戦(甲子園)以来の完投勝利に「小坂の満塁弾が励みになった。前回の完投?去年なかったことだけは確実だね」と語った。2人の身長差は35センチだが、チームへの貢献度は同じだった。
4連敗を喫し、13日間守り続けた首位の座を明け渡したが、たった1日で返り咲いた。「順位は関係ないけど、今日は3月のいい時以上の戦い方ができた」と山本監督は言う。手応えは十分。再び旋風を巻き起こす。
右大腿部痛で出遅れ、前日21日に出場選手登録されたばかりの石井が6回無死一、三塁に代打で出場し、左前タイムリー。今季初安打は貴重な追加点となり「当たりはよくなかったけど、とりあえず1本出てよかった」と笑顔を見せた。山本監督も「使うのはあそこしかないと思っていたんだ」としてやったりの表情だった。
前日に初の4番で2打席連続本塁打を放ったメイがこの日も活躍した。初回2死三塁から左翼線に先制の二塁打。これで勝利打点は今季7個目、2位の西武・カブレラらに4差をつけてぶっちぎりのトップだ。ミンチーの3勝は全てメイの勝利打点によるものだが「誰が投げていてもいい投球をしてくれれば集中力が増す」と好結果にご機嫌だった。