両チーム無得点で迎えた6回、ロッテは、満塁のチャンスから橋本の適時二塁打を含む打者一巡の猛攻で一挙5点を先制。続く7回にも4点を追加し、試合を決めた。近鉄はローズの通算150号となる14号2ランなどで5点を返すが及ばず。小野が7回を3失点で約1ヶ月ぶりの勝利を挙げた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 4 | 0 | 1 | 10 |
大阪近鉄 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 |
小野が7回3失点で3勝目。4月14日以来、29日ぶりの白星をあげた。5回までは執念の0封で、橋本の4打点など、打線が中盤以降に大爆発してくれた。
11日に1軍に昇格して、今季初スタメンの橋本。晋吾を好リードする一方、6回1死満塁から先制の2点2ベースを放つなど、3安打4打点の活躍。小野とは、昨年8連勝を達成した仲。小野との熱愛ぶりをアピールしていた。
日曜日はこの男がよく似合う。小野が久し振りに満開のスマイルを見せた。バッテリーを組んだ打のヒーロー橋本とお立ち台を譲り合う姿がほほえましかった。
サンデー晋吾が帰ってきた。キーワードは強い心だった。毎回のように走者を出す苦しい展開。しかし、各打者の懐を強気に攻めることはやめなかった。3回1死一塁ではローズを内角スライダーで空振り三振。続く中村も内角を強く意識させておいて最後はフォークで空振り三振にうち取った。
4月14日の西武戦で2勝目を挙げて以来3試合勝ち星に見放されていた。迷い込んだ迷路。小野にとっての「出口」はひたすら投げ込むことだった。前回登板の6日のオリックス戦から3度の投げ込みを行い、合計290球。その中で本来の自分を取り戻した。
そんな小野を今季初スタメンマスクの橋本がサポートした。3安打4打点の大活躍で大量リードをプレゼント。昨年、小野とのコンビで9勝を挙げた相性の良さを買われての起用に「自分の仕事がやれてホッとしています」と満足げだ。
山本監督は「今日はバッテリーに尽きる。晋吾はこれできっかけをつかんでくれれば…。橋本?次もコンビを組ませるよ」と上機嫌。不振の小野が得意の日曜日に復活した。ロッテの5月反攻はここから始まる。
不振のサブローが4打数4安打2打点の大爆発。この日は全てバントの構えからスイングしたが「この方が普通に構えているときより余計なことを考えなくて済む」と手応えをつかんだ様子。「この感覚を大切にしたい」と今後も“新打法”を続ける。