わたしはかもめ2001年鴎の便り(5月)

便

5月25日

日本ハム2−4千葉ロッテ(東京ドーム)

日本ハムは2回裏、野口の犠飛で1点を先制。ロッテも3回表に福浦のソロで同点に追いつくが、その裏、小笠原が6号ソロを放ち1点を勝ち越す。8回表、ロッテは、ボーリックの適時二塁打で同点とすると、続くメイが2ランを放ち、勝ち越しに成功。黒木は8回を投げ2失点、被安打3、奪三振7でハーラートップタイの無傷の7連勝。小林雅は10個目のセーブ。

123456789R
千葉ロッテ0010000304
日本ハム0110000002

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黒木が開幕7連勝

中8日での登板。黒木が8回を4安打2失点。2回、先制を許し、3回には小笠原に初球を右中間席に運ばれた。しかし、4回以降はわずか1安打に抑えた。開幕から続く自己の連勝記録を7に更新する快投でチームの連敗を止めた。これで尊敬する小宮山が93年に記録した開幕連勝記録を乗り越えた。

黒木
「7連勝は神がかり的だし、神様がついているなら乗っていきたい。5回から力を入れて投げた。カーブ以上にフォークが良かった。開幕のころのいい感じが戻ってきた。(小宮山について)目標にしていた人だからね。背中がすごく大きくて24時間、野球のことを考えられる人。僕にはできませんよね。」
山本監督
「1点リードされながら(その後)よく抑えてくれた。苦手意識も今年はそんなにない。」

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メイ決勝2ラン

同点に追いついた直後の8回1死二塁、メイが高橋憲の10球目をライト中段に決勝2ラン。

メイ
「ミートを心がけてた。2ストライクから粘って打てたから嬉しかったよ。待っているうちにタイミングが合ってきた。ワンチャンスをものにできて良かったよ。」

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「神がかり的」黒木無傷7連勝

左翼スタンドを埋め尽くしたロッテ・ファンから一斉に「ジョニー」コールが沸き上がった。黒木は感謝の気持ちを込めて両腕の力こぶを誇示して胸を張る。エースの仕事を成し遂げたさわやかな笑顔がそこにあった。

黒木
「7連勝は神がかり的だし、神様がついているなら乗っていきたい。気の抜けない打線で、弱気になると負けるので立ち向かっていた。」

本来は22日のオリックス戦(GS神戸)に登板する予定だったが、雨天中止。中8日での登板にも「別に影響ありませんでした」と話した。2回に先制を許し、3回には小笠原に初球を右中間席に運ばれた。しかし、4回以降は本来のジョニーに戻る。わずか1安打に抑え、打線の援護を待った。ナインへの信頼感が黒木を支えていた。「やっぱり失投は見逃してくれない。カーブとフォークが良かったから辛抱すれば何とかなると思った」。

4月10日、同じ東京ドームで野口の打球を左ふくらはぎに受けて24日間も戦列を離れた。責任感の強い黒木にとっては辛い日々が続いた。だが、15年目のベテラン・佐藤はこう話した。「お前がいない間はみんなで頑張るから焦らず治せ」。因縁の東京ドームでの快投は「信じること」がもたらせてくれた。

山本監督は「1点リードを許しながら黒木がよく我慢してくれた。ハムへの苦手意識をなくしてくれたね」と昨季6勝20敗と大きく負け越した日本ハム相手の快勝に笑った。黒木はこれで開幕から無傷の7連勝。不敗神話の結末はまだまだ教えてくれそうにない。

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メイ粘ってV弾

メイが執念の決勝アーチを放った。8回、ボーリックの左中間二塁打で同点にして迎えた1死二塁。2−2から5球ファウルで粘り、高橋憲の10球目を右翼席上段に叩き込んだ。値千金の10号2ランに「ボーリックを還すことを心掛けていたんだ。気合も入っていたし、打ててハッピーだぜ」。助っ人コンビの活躍に山本監督も「クリーンアップがよくやってくれた」と目を細めた。

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