わたしはかもめ2001年鴎の便り(5月)

便

5月29日

千葉ロッテ2−1福岡ダイエー(千葉マリン)

0−0で迎えた5回裏、ロッテはサブローの適時打で先制。横田は6回まで0点に抑える好投を見せたが、7回表秋山に同点ソロを打たれ降板。しかし、ロッテは、8回裏、福浦が適時打で勝ち越し。山崎は松中に投じた1球でプロ入り初勝利をあげた。1球での勝利はプロ13人目の記録。

123456789R
福岡ダイエー0000001001
千葉ロッテ00001001x2

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小林雅、史上3人目の5日連続S

守護神・小林雅が、9回を3人で仕留め、5試合連続の14セーブ目。5日で5Sを稼ぎ出したのは、史上3人目の快挙。SPも14に伸ばし、ダイエー・ペドラザと並ぶリーグトップだ。

小林雅
「前の投手がいい仕事をしたので、壊す訳にはいかなかった。この仕事が楽しくてしょうがない。」

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福浦が決勝打

1−1の8回1死一、三塁から、ライト前へ落とす気迫の決勝打。打線の援護がなく7回途中で降板した横田の無念を晴らした。

福浦
「先発の横田さんがいいピッチングをしていたから、この試合は負けられなかった。」

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山崎、1球でプロ初勝利

同点で迎えた8回1死一塁、4番手で登板し山崎は初球でダイエー・松中を二ゴロ併殺に打ち取った。その裏に福浦の勝ち越し打が飛び出し、プロ5年目の初勝利。「1球勝利」は13人目だが、プロ初勝利で飾ったのは日本プロ野球史上で山崎が初めて。

1球勝利投手
投手所属年月日相手
ミケンズ近鉄1963-08-21南海
板東英二中日1966-08-26巨人
菅原勝矢巨人1967-08-15阪神
安仁屋宗八広島1968-06-30阪神
宮本洋二郎広島1971-05-13ヤクルト
高橋里志近鉄1985-04-25南海
土屋正勝ロッテ1986-05-10西武
弓長起浩阪神1993-10-21広島
落合英二中日1999-07-11阪神
森中聖雄横浜2000-05-25巨人
吉田修司ダイエー2000-06-02ロッテ
葛西稔阪神2000-08-03中日
山崎貴弘ロッテ2001-05-29ダイエー
山崎
「1球ですよ。8回ベンチで諸積さんから初勝利になる!と言われてドキドキした。ウイニングボール?もらいましたよ。嬉しいですね。」

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阪神が石井を獲得?

打撃不振に悩む阪神が、石井の獲得調査に乗り出したことが、28日、明らかになった。野村監督のGOサインが出れば、金銭譲渡を申し込む。

昨年、ロッテに移籍、期待されたものの、7月に左手首を骨折。今年は開幕直前の3月14日に右太ももを痛め、開幕時は2軍。一塁の座は福浦に奪われている。28日現在、9試合に出場し、14打数2安打、打点1。本塁打は0。5月14日には不調で2軍に降格するなど、山本監督の構想から外れている。

阪神は石井の身辺調査をほぼ終了。骨折した左手首の状況などメディカルチェックを経て、最終的に問題なしと判断すれば、野村監督に報告。野村監督のGOサインを待って、正式に獲得に乗り出す構えだ。

野崎阪神球団社長
「外国人以外の補強?できるかどうかは別にして、補強が100%ないとは言えません。」

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山崎、1球でプロ初勝利

思いがけない初勝利に目が潤む。「ウイニングボール?もらいましたよ。嬉しいですね」。一瞬の余韻をかみ締めると、あとは笑顔のオンパレードになった。“1球勝利”は数あれど、プロ初勝利で飾ったのは日本プロ野球史上で山崎が初めて。わずか1球の快感に頬は緩みっぱなしだ。

同点で迎えた8回1死1塁、4番手で登板すると初球のフォークで松中を二ゴロ併殺に切り捨てた。その裏に福浦の勝ち越し打が飛び出し、プロ5年目の初勝利。昨年8月3日の中日戦(甲子園)で阪神・葛西が挙げて以来13人目の“1球勝利”が転がり込んだ。

「(勝ち投手になってのは)偶然ですね」と目を丸くした山崎だが、白星は必然だったのかもしれない。96年度のドラフト3位で静岡・小笠高からヤクルトに入団。石井一に代表される左腕王国では昨年まで登板6試合と埋もれていたが、切れのある変化球には定評があった。昨オフに寺村との交換トレードでロッテ入り。中継ぎでの初勝利をうかがっていた。

転機は19日の近鉄戦。延長12回1死一、三塁で登板した山崎はローズに気後れして四球を与えた。試合後、黒木から「結果を先に考えたら投球はついてこない」と怒られたという。気迫を前面に押し出すエースからの一言。この日は松中に怯むことなく「勝負球」と自負するフォークを迷いなく投げ込み、5連勝を呼び込んだ。

「1番いい球でうち取って自信になりました。(自身の公式)ホームページにも思い切り書きますよ」と山崎。パソコンも自在に操る現代っ子が好調ロッテの新しいヒーローになった。

山崎貴弘(やまざき・たかひろ)
1978年(昭53)9月1日、静岡県生まれの22歳。小笠高時代は3年の夏に県大会ベスト8で敗退。96年度のドラフト3位でヤクルトに入団。昨年は2軍でチーム最多の8勝を挙げたが、1軍登板はなく、今季トレードでロッテに移籍。家族は父・信幸さん、母・初枝さん、姉・辰美さん、妹・明日香さん。1メートル80、80キロ、左投げ左打ち。
福浦
「打った瞬間は捕られるかと思いましたが、うまく落ちてくれました。横田さんも頑張っていたので最後に打てて嬉しいですね。」(8回1死一、三塁から決勝の右前打)
横田
「あの1球が…。僕の不注意です。」(7回、秋山に同点ソロを被弾)

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小林雅、5日で5S

小林雅が9回を打者3人で締め“5日連続セーブ”を記録した。休養日を挟んだ5試合連続セーブは過去に5人いるが、文字通りの5連投は96年の広島・佐々岡、98年の近鉄・大塚に続いて3人目。「連投?何とも思っていないよ。トレーナーにもちゃんとケアしてもらっているし」。今季初の5連勝全てに貢献した守護神に山本監督は「使いたくなかったけど、ああいう展開になったので…」と最敬礼だった。

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