0−0で迎えた5回裏、ロッテはサブローの適時打で先制。横田は6回まで0点に抑える好投を見せたが、7回表秋山に同点ソロを打たれ降板。しかし、ロッテは、8回裏、福浦が適時打で勝ち越し。山崎は松中に投じた1球でプロ入り初勝利をあげた。1球での勝利はプロ13人目の記録。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
福岡ダイエー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | x | 2 |
守護神・小林雅が、9回を3人で仕留め、5試合連続の14セーブ目。5日で5Sを稼ぎ出したのは、史上3人目の快挙。SPも14に伸ばし、ダイエー・ペドラザと並ぶリーグトップだ。
1−1の8回1死一、三塁から、ライト前へ落とす気迫の決勝打。打線の援護がなく7回途中で降板した横田の無念を晴らした。
同点で迎えた8回1死一塁、4番手で登板し山崎は初球でダイエー・松中を二ゴロ併殺に打ち取った。その裏に福浦の勝ち越し打が飛び出し、プロ5年目の初勝利。「1球勝利」は13人目だが、プロ初勝利で飾ったのは日本プロ野球史上で山崎が初めて。
1球勝利投手 | |||
---|---|---|---|
投手 | 所属 | 年月日 | 相手 |
ミケンズ | 近鉄 | 1963-08-21 | 南海 |
板東英二 | 中日 | 1966-08-26 | 巨人 |
菅原勝矢 | 巨人 | 1967-08-15 | 阪神 |
安仁屋宗八 | 広島 | 1968-06-30 | 阪神 |
宮本洋二郎 | 広島 | 1971-05-13 | ヤクルト |
高橋里志 | 近鉄 | 1985-04-25 | 南海 |
土屋正勝 | ロッテ | 1986-05-10 | 西武 |
弓長起浩 | 阪神 | 1993-10-21 | 広島 |
落合英二 | 中日 | 1999-07-11 | 阪神 |
森中聖雄 | 横浜 | 2000-05-25 | 巨人 |
吉田修司 | ダイエー | 2000-06-02 | ロッテ |
葛西稔 | 阪神 | 2000-08-03 | 中日 |
山崎貴弘 | ロッテ | 2001-05-29 | ダイエー |
打撃不振に悩む阪神が、石井の獲得調査に乗り出したことが、28日、明らかになった。野村監督のGOサインが出れば、金銭譲渡を申し込む。
昨年、ロッテに移籍、期待されたものの、7月に左手首を骨折。今年は開幕直前の3月14日に右太ももを痛め、開幕時は2軍。一塁の座は福浦に奪われている。28日現在、9試合に出場し、14打数2安打、打点1。本塁打は0。5月14日には不調で2軍に降格するなど、山本監督の構想から外れている。
阪神は石井の身辺調査をほぼ終了。骨折した左手首の状況などメディカルチェックを経て、最終的に問題なしと判断すれば、野村監督に報告。野村監督のGOサインを待って、正式に獲得に乗り出す構えだ。
思いがけない初勝利に目が潤む。「ウイニングボール?もらいましたよ。嬉しいですね」。一瞬の余韻をかみ締めると、あとは笑顔のオンパレードになった。“1球勝利”は数あれど、プロ初勝利で飾ったのは日本プロ野球史上で山崎が初めて。わずか1球の快感に頬は緩みっぱなしだ。
同点で迎えた8回1死1塁、4番手で登板すると初球のフォークで松中を二ゴロ併殺に切り捨てた。その裏に福浦の勝ち越し打が飛び出し、プロ5年目の初勝利。昨年8月3日の中日戦(甲子園)で阪神・葛西が挙げて以来13人目の“1球勝利”が転がり込んだ。
「(勝ち投手になってのは)偶然ですね」と目を丸くした山崎だが、白星は必然だったのかもしれない。96年度のドラフト3位で静岡・小笠高からヤクルトに入団。石井一に代表される左腕王国では昨年まで登板6試合と埋もれていたが、切れのある変化球には定評があった。昨オフに寺村との交換トレードでロッテ入り。中継ぎでの初勝利をうかがっていた。
転機は19日の近鉄戦。延長12回1死一、三塁で登板した山崎はローズに気後れして四球を与えた。試合後、黒木から「結果を先に考えたら投球はついてこない」と怒られたという。気迫を前面に押し出すエースからの一言。この日は松中に怯むことなく「勝負球」と自負するフォークを迷いなく投げ込み、5連勝を呼び込んだ。
「1番いい球でうち取って自信になりました。(自身の公式)ホームページにも思い切り書きますよ」と山崎。パソコンも自在に操る現代っ子が好調ロッテの新しいヒーローになった。
小林雅が9回を打者3人で締め“5日連続セーブ”を記録した。休養日を挟んだ5試合連続セーブは過去に5人いるが、文字通りの5連投は96年の広島・佐々岡、98年の近鉄・大塚に続いて3人目。「連投?何とも思っていないよ。トレーナーにもちゃんとケアしてもらっているし」。今季初の5連勝全てに貢献した守護神に山本監督は「使いたくなかったけど、ああいう展開になったので…」と最敬礼だった。