わたしはかもめ2001年鴎の便り(5月)

便

5月30日

千葉ロッテ4−3福岡ダイエー(千葉マリン)

ロッテが今季初の6連勝。メイが全4打点を挙げる活躍を見せた。2点を追う1回2死一、二塁で逆転3ラン、3−3の8回2死一塁で勝ち越しの適時打を放った。黒木は8回を3失点で無傷の8連勝。小林雅はプロ野球史上初の6日連続セーブとなる15個目。

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福岡ダイエー2000100003
千葉ロッテ30000001x4

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男だ黒木

1点を勝ち越した9回、黒木は当然のようにマウンドに向かったが、慌てて小野投手コーチが交代を告げた。6日連続登板となった小林雅を休ませたかった黒木だった。完投はできなかったが、気合と粘りでチームに今季初の6連勝を呼び込んだ。

黒木
「(小林)雅を休ませたかったので、1人で最後までいこうと思った。いきますよ、とは言ったんですけど。」

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メイが全4打点

3−3で迎えた8回、2死一塁から決勝タイムリーを放った。1回にも逆転3ランを打っており、笑顔の打のヒーローだった。

メイ
「外野手の間を抜くことだけ考えてた。クロキにもチームにもいいプレゼントになった。」

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小林雅、日本新の6日連続S

6連勝の最後を締めたのは小林雅だった。9回1死からマウンドに上がり、史上初の6日連続セーブを達成した。黒木に開幕8連勝がついて、藤田は5連投中継ぎ。そして小林雅がプロ野球記録を塗り替えた。

小林雅
「全然、平気、楽チンだった。1アウトを取ってくれた後だったし、疲れなんかありません。」
山本監督
「黒木、藤田、小林雅。なんて、素晴らしいやつらなんだ。ようやった。こんな勝ち方、信じられんよ。」

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“投魂”黒木8連勝

どしゃぶりの中を黒木が走る。びしょ濡れになりながら傘も差さずに応援してくれた右翼席。早くお礼が言いたい。ロッテファンの元へ走り寄った黒木は思いきり腕を突き上げた。

黒木
「この雨の中、皆さんの応援が胸に響きました。シーズンが終わったときに皆さんといいお酒が飲めるように頑張ります。」

ハイライトは同点の8回だ。2死一、二塁で打席には初回に2ランを浴びた小久保。「アウトだったら何でもよかったけど、三振が欲しい」とフォークで狙い通りに空振り三振に斬り、その裏のメイの決勝打を呼んだ。

魂の116球で8回を7安打3失点。燃える投球の一方で「今年は燃えながらも冷静に状況判断ができている」と言う。それが負けないジョニーの秘訣。これでロッテでは85年の村田兆治以来16年ぶりの開幕から無傷の8連勝だ。

「さすがうちのエース」と山本監督。負けないエースの堂々のV宣言にも真実味が帯びてきた。

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小林雅日本新、6日で6連続S

小林雅が9回1死から登板。城島を二塁・山本の失策で出塁させたものの、大道を空振りの三振、代打・坊西を遊飛に仕留め、6日間で6連続セーブのプロ野球新記録を打ち立てた。「しびれた?いや、今日は全然楽でしたよ。藤田さんが1アウト取ってくれましたから」と快挙にも平然。9回に黒木が「マサを休ませたい」と続投を志願したが、小林雅の了解を取ったうえで投入した山本監督。「本当に素晴らしいよ。勝ち方が良すぎる。これしか言えない」と守護神に感謝しきりだった。

データBOX
小林雅が25日の日本ハム戦から6試合連続セーブ。6連投セーブは98年9月の佐々木(横)まで6度あった5連投セーブをまとめて破るプロ野球最多記録。連続日数セーブもこれまでは96年6月の佐々岡(広)98年8月の大塚(近)の5日連続が最多で、6日連続は小林雅が初めてだ。6連投セーブ中は打者20人に対して被安打は2本だけ。与四死球も0で無失点と危なげがない。

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メイ独走11V打

会心の決勝打はメイだ。同点の8回、2死一塁から右中間二塁打。これでリーグ独走の11個目の勝利打点だ。「外野の間を抜くことだけを考えていた。ジョニーにもチームにもいいプレゼントができたね」。山本監督も「肝心なところでよう打ってくれた」と初回の13号3ランと合わせてチーム全打点を挙げた助っ人に目を細めていた。

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