わたしはかもめ2001年鴎の便り(6月)

便

6月2日

千葉ロッテ15−3大阪近鉄(秋田)

ロッテは、1回裏、ボーリックの3ラン、3連続四球の後の酒井、小坂の適時打で、打者一巡の猛攻。7点を先制。2回裏、メイの3ラン、橋本の適時打で、打者一巡の猛攻。さらに5点を追加。メイは8回にも2ランを放った。大量点をもらったミンチーは、7回を8安打無四球3失点(自責点2)で、7勝目。

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大阪近鉄0001020003
千葉ロッテ75100002x15

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16年ぶりの7連勝

ボーリックとメイが2人合わせて3発、6安打8打点と大爆発。助っ人コンビに牽引されて、1985年10月以来の7連勝。メイは、7連勝中に6本塁打。チームトップの52打点だ。ミンチーも、4月11日の日ハム戦以来、勝っては負ける「ミンチーの法則」が続いていたが、待望の連勝で7勝6敗。

ボーリック
「メイのために塁に出ることだけ考えている。」
メイ
「打点を挙げるのが自分の仕事。いい仕事ができた。」
ミンチー
「打線のおかげ。僕の投球を楽にしてくれた。」

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幸運呼んだ秦コーチ

チーム最大のラッキー男は昨年現役を引退したばかりの秦打撃コーチ。山本監督が5月21日、2軍コーチから昇格させて以降、チームは1敗しかしていない。睡眠時間を削って対戦投手を研究し、選手1人1人とのコミュニケーションを重視している。

秦コーチ
「巧くいきすぎですね。ホント選手に感謝します。打席に立つまでにどれだけ準備ができるかが大切。迷わずに立たせたい。」

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初回7点!2回5点!ロッテ7連勝

みちのく秋田のファンもド肝を抜かれた。何と2回までに12点を奪う大爆発。結局15−3の圧勝で16年ぶりの7連勝。首位オリックスに1ゲーム差の3位と肉薄してナインの威勢のいい声が弾んだ。

初回1死二、三塁から先制の右越え11号3ランを放ったボーリックは4安打3打点。「初回のチャンスにいい仕事ができた」とにんまり。そして2回の14号3ランに続いて8回にも15号2ランを放ったメイ。「気持のいいスイングができた。風にも乗ったし、できれば1年中ここで野球がやりたい」と話して笑わせた。メジャー実績はメイの方が上だが、日本球界ではボーリックの方が2年先輩。どの球団でも外国人選手同士の関係は難しいが、ここではお互いにプライドを捨ててアドバイスし合っている。

85年の10連勝は10月のいわば消化試合。今回の7連勝は上位で競い合ってのものだけに価値がある。「連勝?月も変わったし、関係ない」と山本監督は素っ気ないが、その目ははっきりと首位オリックスをとらえている。

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ミンチー「打者がグレート」

ミンチーが7回を3失点の好投で黒木に1差と迫る7勝目を挙げた。「今日は打者がグレートだった。早めに点を取ってくれたからリラックスできたよ」と2回までに12点をプレゼントしてくれた打線に感謝しきり。女房役の橋本は「あまり調子は良くなかったけど、粘り強く投げてくれた」とホッとした笑顔を見せていた。

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