わたしはかもめ2001年鴎の便り(6月)

便

6月4日

千葉ロッテ1−0オリックス(千葉マリン)

投手戦の試合。両チーム無得点のまま迎えた8回裏、小坂が1死三塁から犠飛を放ちロッテが1点先制。9回は小林雅が抑え、勝利を収めた。小野は5勝目。小林雅はハーラートップの16セーブ。

123456789R
オリックス0000000000
千葉ロッテ00000001x1

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小野、オリックスに5連勝

小野が8回を4安打無失点に抑える好投。シュートで右打者の内角を強気に攻めたのが好結果を生んだ。今季5勝目で、オリックス戦は昨年から負けなしの5連勝だ。(前回登板は勝ち負けがつかず。)

この日お披露目されたファンサービス用の応援ガムの包装紙には、各選手からファンへのメッセージが書かれているが、小野が選んだ言葉は「脱サンデー」。昨シーズンの「サンデー晋吾」の異名を捨てる決意だった。

小野
「相手ピッチャーが戎さんだったので自分が先に点を取られないように踏ん張った。気持ちはジョニーに負けないくらいだった。」
橋本
「今日は全部の球がよかった。」
山本監督
「今年1番じゃないか。点を取られる気がしなかった。」

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サブロー自画自賛

8回代走で出場し、小坂の浅い右犠飛でホームイン。決勝点のホームを踏んだ。

サブロー
「タイミングはアウトだったので捕手がこぼすしかないと思って強く当たりました。“殺人スライディング”です。」

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澤井、期待に応えた

福浦が左ひざ痛のため、昨年8月11日以来のスタメン出場。8回決勝点を呼ぶ二塁打を放った。なお、福浦は、左ひざの状態が思わしくなく、5日以降は代打での出場が濃厚。

澤井
「せっかくチャンスをもらったので何とかしたかった。」

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ボーリックに制裁金

パ・リーグは、4日、ボーリックに厳重注意と制裁金3万円を科したと発表した。ボーリックは3日のロッテ−近鉄戦で、見逃し三振の判定を不服として、秋村球審を侮辱する発言をしたため退場処分を受けた。

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マリーンズガム完成

ファンに配られる人気の「応援ガム」の2001年版が完成した。包み紙に選手ら30人の一言コメント入りで、黒木は「気迫」、山本監督はチームのキャッチフレーズ。

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山本ロッテ、混パ殴り込み

マンデーの夜に嵐が吹いた。好調ロッテが青波を一気にのみ込むと0.5ゲーム差に3チームがひしめく大混戦。2位・オリックスに勝率2厘差に迫る完封ショー。主役は小野だ。

小野
「自分が投げれば勝てると信じて投げました。気迫ですよ。内容的には今年1番良かったと思います。」

9回こそ小林雅にマウンドを譲ったものの、8回を4安打無失点で5勝目。前回5月21日の対戦で零封負けを喫した戎に打線が苦しむ中で小野も耐えた。「先に点を取られないことだけを考えていました」。4回1死一、二塁では五十嵐を遊ゴロ併殺。切れのいいシュートと低めへの制球で連打を許さず、8回の小坂の決勝犠飛を呼び込んだ。

7連勝が前日止まったばかり。4月の4連勝後は4連敗、5月の4連勝後は3連敗と連勝後の戦い方が課題だった。そこで飛び出した小野の快投。山本監督は「点を取られる気がしなかった。黒木を思い出させるような投球をしていた」と8連勝中のエースとダブらせたが、小野は言う。「気持ちではジョニーに負けないつもり」。チラリと見せた意地。滲み出る気迫は劣るかもしれないが、柱としての自覚は負けない。

「今年は日曜日だけとは言っていられませんから」と、中6日と優遇された“サンデー晋吾”を返上。この日もお立ち台から「月曜日なのに素晴らしい応援をしてもらって気持ち良く投げられました」とファンに応えた。セとの差別化から生まれた月曜の夜。わずか1万人ながら観衆は熱パを体感したに違いない。

小林雅
「こういうこともある。とりあえず0点に抑えることだけを考えた。連続セーブ?自分1人の力ではありません。」(9回に救援して2安打を許したが7試合連続セーブ)
澤井
「せっかくのチャンスなので何とか応えたかった。しがみついてでも1軍で頑張ります。」(今季初スタメンで8回に決勝点につながる右翼線二塁打)

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サブロー激走!

決勝点を生んだのがサブローの激走だ。8回無死二塁で代走に起用されると、1死三塁から小坂の浅い右飛で本塁突入。気迫のスライディングで捕手・日高の落球を誘って生還した。「タイミングはアウト。強く当たることだけを考えました。殺人スライディングですよ」。前夜に38.8度の発熱で、この日は点滴を受けて球場入り。「打てないので足で貢献したかった」と興奮していた。

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