わたしはかもめ2001年鴎の便り(6月)

便

6月5日

千葉ロッテ5−4オリックス(千葉マリン)

黒木が開幕から負けなしの9勝目を挙げた。2回は球が高めに浮いて4点のリードを失ったが、3回以降は立ち直った。9回を抑えた小林雅が8連続の17セーブ。メイが6回2死一塁から二塁打を放ち、勝ち越し点を奪った。

123456789R
オリックス0400000004
千葉ロッテ40000100x5

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黒木9連勝、小林雅8連続S

黒木が開幕から無傷の9連勝。黒木は、風邪による微熱とイネ花粉症で体調は最悪だった。味方が1回に4点を援護してくれながら、2回に4失点。それで雨の中、8回116球を投げた。球団記録の村田兆治の11連勝にまた一歩近づいた。

黒木
「子供の名前が芽依(めい)っていうんですよ。メイがよく打ってくれるんで『めい』つながりでよろしく。(20連勝してのリクエストに)20?とりあえず勝てる時に勝ちたい。マリーンズのファン最高。」

小林雅が9回を3人で抑え、余裕の火消し。チーム記録でもある自己最多の9試合連続Sまであと1つ。鹿取義隆(元西武)が持つ10試合連続Sのプロ野球記録の更新も間近となった。

小林雅
「ジョニーが投げてたし、楽でした。」

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花粉、微熱…それでも黒木9連勝

微熱で体調は最悪だった。ベンチでせき込む姿は痛々しかった。それでもエースは負けちゃいけない。疲れた体にムチを打ち、自らを鼓舞し続けた黒木が必死の思いで9個目の白星を手に入れた。

黒木
「疲れました。点を取ってもらった後に失点するという1番やっちゃいけないことをしてしまった。3回以降は辛抱強く投げることだけを考えました。」

味方打線が初回に4点をプレゼントしてくれた直後の2回だ。五十嵐、ビティエロ、進藤に3連続二塁打を浴びるなど一挙に4点を失った。「清水(将)に“気を抜くな”と怒られました」と言う通り、初回の大量援護と最悪の体調で集中力を失った。

前回登板の5月30日のダイエー戦。どしゃ降りの中8回116球を投げ8勝目を挙げた。しかし、応援に来ていた娘の芽依ちゃん(2)が風邪をひき、それが黒木にうつった。さらにロッテ浦和球場で調整中にイネ花粉症にかかり、目の痒みやくしゃみが止まらなかった。

それでも「我慢して投げていればウチの打線は必ず点を取ってくれる」とバックを信頼した。3回以降は曲がりの悪いカーブを捨てスライダーとフォーク中心の組み立てでオリックス打線を翻弄。9回は小林雅にマウンドを譲ったものの8回129球の粘投で開幕から無傷の9連勝。球団記録の村田兆治の11連勝(85年)にまた1歩近づいた。

山本監督は「2回はちょっとエアポケットに入った感じだけどよう投げてくれた。体調の悪さを気力でカバーしてくれた」と手放しだ。ダイエーが勝って首位奪取はお預け。しかし楽しみは後に取っておけばいい。27年ぶりのVはジョニーが運んできてくれる。

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メイまたV打

貴重な勝ち越し打を放ったのはまたもメイだ。同点の6回2死一塁から、一塁を強襲する二塁打でリーグ独走の12個目の勝利打点を挙げた。「打ったのはシンカー。ラッキーなヒットだったね」。前回登板に続いて決勝点をプレゼントされた黒木は「本当にメイはよく打ってくれる。ウチの娘の名前(芽依)と同じメイつながりなんです」と感謝しきりだった。

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