わたしはかもめ2001年鴎の便り(6月)

便

6月12日

日本ハム2−1千葉ロッテ(東京ドーム)

日本ハムは、1点ビハインドの4回、片岡、オバンドーの二者連続ホームランで逆転。その後は投手戦が続き、2−1で日ハムが勝利。サンダースは、7回2/3回を投げ、1失点で来日初勝利。黒木は、8回を投げ、被安打4、2失点の好投も、打線の援護に恵まれず、連勝は9でストップした。

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千葉ロッテ1000000001
日本ハム00020000x2

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淡々黒木

あと2つ続けて勝てば、村田兆治氏の持つ開幕11連勝の球団記録に肩を並べた黒木だったが、連勝は9で止まった。黒木はさっと気持ちを切り替え、淡々としていた。

黒木
「こんなピッチングをしていれば、今までのように結果はついてくる。大丈夫だ。」
山本監督
「タイムリーが出なかったのが全て。負けたけど、さすがエース。すごいピッチングだった。」

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黒木不運!4安打完投も初黒星

黒木の不敗神話がついに終わった。8回118球を投げてわずか4安打。4回以外は三塁を踏ませない完璧な投球を演じたが、それでも今季初めて勝利の女神にソッポを向かれた。

黒木
「別に記録とかは考えていなかった。相手投手が良かったから点を与えないようにしたけど、あの1球だけが失投でした。見逃してくれませんでしたね。」

唯一の後悔は1点リードの4回だった。先頭の片岡に左越え同点ソロを浴びた直後のオバンドーへの1球。「前の打席で内角の直球を見逃したのが頭にあった」。しかし、内角を狙った直球は真ん中に甘く入り、決勝ソロとなってバックスクリーン右に消えた。

日本ハムの心理戦が微妙に影響していた。試合前の練習中、黒木の目の前でグラウンドキーパー数人がマウンドの土を掘っていた。「プレートの下がかなり掘れて段差ができていたので補修した」と球場関係者は説明したが、3連戦の途中でマウンドに手を加えるのは異例だ。「プレートが平らになって逆に投げやすかった」と黒木は強がったが、結果的に今季初の黒星を喫したとあってはロッテ側の心中も穏やかではない。「ホームチームが有利ってことかな。それぐらいで影響を受けるピッチャーじゃない。それよりあの投球で勝てないのはかわいそう」と山本監督は力投のエースをかばった。

連勝は9で止まった。それでも黒木の威光が鈍ることはない。まだチームは貯金4で2位。「こういう投球をしていれば結果はついてくる」。優勝を夢見るエースはそう言い残し、胸を張って球場を後にした。

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福浦打率2位

9回1死から代打で登場した福浦が左前打を放った。3日の近鉄戦(秋田)で左ひざに違和感を訴えてスタメンを外れていたが、これで打率を.348まで引き上げてリーグ2位に浮上した。「明日あたりはいきたい」とスタメン復帰に意欲的な福浦に山本監督も「本人が(スタメンで)大丈夫と言ってくるのを待っている状態」と期待していた。

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