わたしはかもめ2001年鴎の便り(6月)

便

6月16日

千葉ロッテ5−3福岡ダイエー(千葉マリン)

ロッテは、1点を追う3回に押し出し死球と堀の右犠飛で逆転。3−3とされた直後の8回は、1死一、二塁でボーリックの二塁打で2点を勝ち越した。小林雅がパ・リーグタイの10試合連続セーブを挙げた。

123456789R
福岡ダイエー0100000203
千葉ロッテ00210002x5

ページトップ

小林雅、パ・リーグタイの10連続セーブ

小林雅が、9回、ダイエー打線を3人で片づける完璧な投球で10試合連続セーブを達成。1990年に西武鹿取がつくったパ・リーグ記録に並んだ。連続試合セーブ中の投球は失点、自責点ともに0。プロ野球記録は1998年、横浜・佐々木が作った22試合連続セーブ。

小林雅
「記録は1つの区切りとして考えているが、僕だけの力じゃない。前の投手もいいピッチングしてる。いい感じでみんなが仕事してる結果です。」
醍醐ヘッドコーチ
「最後に小林雅がいるからね。」
山本監督
「それにしても8回によく点を取って小林雅につないでくれた。この打線を3点だから。うちのピッチングスタッフは最高。」

ページトップ

ボーリックV打

ボーリックの一打が、ダイエー戦5連勝、小林雅の10試合連続セーブを呼んだ。同点とされた直後の8回1死一、二塁からフェンス直撃の2点タイムリー二塁打。

ボーリック
「併殺にならないように気をつけた。ベストを尽くしただけ。強いダイエーに勝てたことが嬉しいよ。」

ページトップ

ミンチー白星逃がす

7回途中5安打1失点。勝利投手の権利を得て降板したが、中継ぎが同点に追いつかれ、勝ち星つかなかった。

ミンチー
「まあ、チームが勝ってよかったよ。」

ページトップ

小林雅パ・タイ!10試合連続S

右翼席から「コバヤシ」コールが響く中、リリーフカーに乗った守護神が颯爽とマウンドに登った。すでに球場全体がロッテの勝利を確信している。その期待に応えて9回を難なく三者凡退。最後は井口を一邪飛にうち取ると、小林雅は右手でグラブを叩いた。

2位のダイエー・ぺドラザに4差をつけるリーグトップの19セーブ目。それだけではない。90年に鹿取(西武)が記録した10試合連続セーブのパ・リーグ記録に肩を並べたのだ。「記録とか全然関係ない。チームが勝たないとセーブはつかないし、チームが勝っている状態のまま試合を終わらせるのが僕の仕事」。

さらりと言うが、完璧な火消しだった。2点リードの9回、ダイエーの強力打線を相手に全く気後れすることなく立ち向かう。簡単に2死を取り、最後の打者・井口を仕留めたのは150キロ速球の後のスライダーだった。まさに自信の投球。昨年後半から抑えに転向して14セーブを挙げたが、今や日本球界を代表するストッパーに成長した。「自分では昨年と何も変えていない。今でも最後に投げる中継ぎだと思って投げています」。

座右の銘は「コンバティブ・スピリット」。闘志満々という意味だ。グラブにも記しているその“闘志”で4月29日の西武戦(西武ドーム)で9回2死2塁からカブレラと勝負して同点弾を浴びたが、その直後から10試合連続セーブ。しかも10試合全て無失点で、山本監督も「大したもんだ。あれがうちの勝ちパターンだから」と最敬礼だ。

これでチームは首位・ダイエー戦に5連勝で3ゲーム差。闘志をむき出した守護神のタカ狩りはこれから本番を迎える。

小野投手コーチ
「(10試合連続セーブの小林雅について)大したもんだよ、これだけ続けられるのは。小林様様ですよ。」
ミンチー
「調子は良かった。とにかくチームが勝って本当に嬉しい。」(7回途中まで1失点の好投も8勝目を逃す)

ページトップ

ボーリック、日本語も出た

試合を決めたのは主砲ボーリックの一振りだった。同点の8回1死一、二塁から中堅フェンス直撃の2点二塁打。この日は3四球と勝負を避けられていたが「一、二塁なら歩かされることはないからストライクなら何でも打つつもりだった」。試合後のお立ち台では「アリガトゴザイマス」と珍しく日本語を話すほど上機嫌だった。

ページトップ