わたしはかもめ2001年鴎の便り(6月)

便

6月20日

オリックス5−6千葉ロッテ(GS神戸)

ロッテは、2回と3回に、ボーリックの2打席連続本塁打で4点をリード。2点差に迫られた5回には、石井の2号2ランで追加点を挙げる。オリックスもその裏、進藤の適時打で1点差とするが、5回2死からマウンドに上がった和田が踏ん張り、藤田、小林雅と継投で勝利。小林雅は11試合連続セーブのパ・リーグ新記録を樹立。

123456789R
千葉ロッテ0130200006
オリックス0020300005

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小林雅パ新11連続S

小林雅がパ・リーグ新記録となる11試合連続セーブを達成した。6−5と1点リードした9回に登板し、オリックス打線を3人でピシャリと締めた。次の記録は1998年横浜佐々木が達成した22試合連続セーブの日本記録。

小林雅
「名前が残るのは嬉しいけど僕1人じゃない。裏方さんも含めたチーム全員のおかげです。」
山本監督
「周りが記録とか言うなかでプレッシャーも掛かっているのに抑える。」

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石井決勝2号

5回2死二塁から、決勝点となる2ランを放った。自らの37歳の誕生日の前祝い弾となった。

石井
「ボールに逆らわず巧く打てたけど、入るとは思わなかった。」

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小林雅、パ新!11試合連続S

繰り返される祝福の言葉と握手。ロッテの守護神・小林雅が5月25日の日本ハム戦(東京ドーム)から11試合連続セーブを記録した。90年西武・鹿取のパ記録「10」を超える新記録。小林雅は静かな口ぶりで喜びを表した。「裏方さんを含めてチーム全員のおかげ。名前が残るのは嬉しいけど、周りの方に感謝したいですね」。

全てを背負い、最後を締める。後ろ向きな投球はできないと攻めた。9回1死から大島を四球で歩かせたが、続く谷を151キロの速球で二ゴロ併殺。8球のうち4球が150キロを超える圧巻の投球だった。

日体大時代はスライダー投手。変わったのは東京ガス時代という。「10キロぐらい球が速くなった」と小林雅。当時コンディショニング・コーチとして指導した久保田真広さん(現本田技研熊本)は「プロ願望が強く“上でやるために社会人でやっておくべきこと”という観点で鍛えました」と話した。2年後にドラフト1位でロッテ入り。社会人時代からの強い意志で、抑えるという目標はセーブという現実として積み重ねられた。

プロ3年目にしてつかんだ栄光の記録だが「僕はオールスターで誰にも破られない記録を持っていますから」と笑った。昨年の球宴第2戦で7連続を含む9安打7失点。1イニング最多失点など3部門でワースト記録をつくった。舞台はこの日と同じGS神戸。しかし今度の勲章は正真正銘の本物だ。「記録は通過点。優勝が残っていますから」と小林雅。美智子夫人への記念ボールをバッグにしまい込むと意識を次へと向けた。視界には最大の目標がとらえられていた。

山本監督
「チームの勝ちとか記録の重圧がかかる中で1点差を抑えるんだから素晴らしい。」
和田
「今までいいところで投げさせてもらったのに結果が出ていなかったので今日はよかったです。」(2番手で2回1/3を無失点に抑え今季初勝利)
石井
「外の球を逆らわず打てた。打った感じは良かったけど本塁打になるとは。チャンスで打ててよかった。」(5回2死二塁から右越え2号2ラン)

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ボーリック2発

打のヒーローは今季初の1試合2本塁打を放ったボーリックだ。2回に先制の左越え14号ソロを放つと、3回1死一、二塁でも2打席連続の左越え15号3ラン。「自分のタイミングでバッティングができた。2本連続で打てて本当に嬉しいよ」。今季は度々4番が入れ替わってきたロッテだが、ボーリックは15試合連続42試合目。すっかり主砲の風格が漂ってきた。

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