黒木が10勝目を挙げた。9回途中まで6安打で10奪三振の力投。最後を締めた小林雅は12試合連続セーブ。打っては、1回2死二塁からボーリックの二塁打で先制し、3回に石井の2ランで加点。7回は初芝のソロなどで2点を挙げた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 |
福岡ダイエー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
バルデスにソロ2発を浴び完投こそ逃したが、トップタイとなる10勝目。昨年10勝目を挙げたのは134試合目だったが、今年は73試合目で5年連続2ケタ勝利を手中にした。6年前にプロ初勝利を飾った記念日でもあった日に、チームを再び貯金生活に戻した。
小林雅が連続試合セーブを12に伸ばした。11試合連続のリーグ新を達成した6月20日以来の登板だったが、9回を1安打無失点で締めた。
石井が3回、決勝打となる3号2ランをバックスクリーンに運んだ。前日はチャンスでファーストフライに倒れていただけに、ご機嫌だった。
久し振りにジョニーが笑った。9連勝後に3連敗と足踏みをしていた黒木が懸命の力投で9回途中まで6安打2失点。完投こそ逃したものの110球の力投で10勝目を挙げた。「本当はリーチ1発か二発で(10勝を)決めたかったけど。でもオールスターまでは5割でいきたいし、勝ててよかった」。
圧巻は3点リードの4回。先頭のバルデスに右翼線二塁打を許し無死二塁のピンチ。ここで強力クリーンアップに真っ向勝負を挑み、井口を内角の直球で空振りの三振。続く小久保も内角の直球でバットをへし折り三ゴロに仕留め、最後は松中をフォークで空振りの三振だ。くしくもこの日は95年に黒木が日本ハム戦で初勝利を初完封で飾った日。「そういえば初勝利の日だ」と笑ったが、体はプロ1年目の攻めの姿勢を忘れてはいなかった。
9回5失点で敗れた前回の24日の日本ハム戦(千葉マリン)後、捕手の清水将とロッカールームで反省会を開き「お互い消極的にならず、もう1度本来の攻めの投球をしよう」と誓い合った成果が表れ、山本監督も「ジョニーが4試合続けて負けるはずがないから」と目を細めた。
これで99年8月7日を大幅に上回る自身最速の2ケタ到達。「目標は15勝」と話す黒木の笑顔にはルーキーイヤーと同じような輝きがあった。
前日の零敗がうそのように打線が10安打5得点と奮起した。3回にバックスクリーンに3号2ランを叩き込んだ石井は「当たりは完璧。チャンスで打てて正直ホッとしている」。7回には初芝が左越え9号ソロでダメ押し。「1点取られた直後だけにチームにとっても大きいね」と振り返った。山本監督は「2人がいいところで打ってくれた。やっと仕事をしてくれたよ」とベテラン2人の活躍に満足そうだった。