ロッテは、3回にボーリックの二塁打で追いつき、4回に大塚が勝ち越し本塁打を放った。1回にメイの3ランで先制しながら、直後に逆転を許したが、黒木は2回以降は立ち直った。追加点を許さず7回まで投げてリーグ単独トップの11勝目。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 |
日本ハム | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
区切りのマウンドで辛抱強く投げた黒木が11勝目をあげ、ハーラートップに立った。1998年7月7日は17連敗を喫し、涙を流した。1999年7月7日は首位に立った。忘れがたい日を支えに、1回4失点の後は立ち直り、7回1死満塁のピンチも切り抜けた。
大塚が4回、逆転の1号ソロを放った。また、メイも1回に19号3ランを放った。
ジョニーがついに七夕の悪夢から解放された。3年前の7月7日、黒木はGS神戸のマウンドで涙に暮れた。3−1の9回2死からまさかの同点2ランを浴びて崩れ落ち、延長の末のサヨナラ負けでプロ野球記録を更新する17連敗。忘れることのできないあの屈辱から3年、7回125球の力投でハーラー単独トップに立つ11勝目を挙げた。
不安定な立ち上がりだった。初回、メイの右越え19号3ランの援護を受けながらその裏に4失点。因縁の日を意識するあまり力んで棒球になってしまった。しかし、3年前のあの日に当時のエース小宮山から「何でまだ同点だったのにマウンドで泣いたんだ」と諭され「諦めないことの大切さ」を学んだ黒木は2回以降立ち直った。初回には控えていたカーブを織り交ぜ、相手打線に的を絞らせなかった。
最大のピンチは7回1死満塁。だが、オバンドーを気迫で圧倒して内角高めの直球で二飛。続く島田も中飛に仕留めて無得点。マウンドで雄叫びを上げた。
「ジョニーがよく立ち直ってくれた」と話したのは山本監督。チームの連敗を3で止めたエースの力投に最敬礼した。ロッテにとっては2年前に1日だけ首位に立った思い出の日でもある七夕の夜。3年前の悪夢は振り払った。あとはジョニーの右腕がチームを上昇気流に乗せるだけだ。
力投のエース黒木を援護したのが8年目の大塚。同点の4回に勝ち越しの左越え今季1号ソロを放つなど2安打と気を吐いた。「手応えはありました。久し振りなので10年ぐらい打ってなかった感じがする」と77試合目での第1号を喜んだ。守っては5回に小笠原の左飛をフェンスに激突しながら好捕。大塚の攻守での活躍を含め「今日はバックがよく守った」と山本監督も絶賛していた。