わたしはかもめ2001年鴎の便り(7月)

便

7月20日

前半戦総括のコメント

山本監督
「当初の目標だった5割で折り返せてホッとしています。黒木、小林雅らがよく投手陣を引っ張ってくれた。後半戦はとことん優勝にこだわりたい。」

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狙って1発、里崎MVP弾

故障に泣いた苦労人がMVPに輝いた。2001コナミプロ野球フレッシュオールスターが20日、東京ドームで行われ、全イースタンが10−4で全ウエスタンに快勝。対戦成績を12勝23敗5分けとした。最優秀選手には左越え2ランと右犠飛で3打点を挙げたロッテ・里崎智也捕手が選ばれ、賞金100万円を獲得した。

本塁打しか狙っていなかった。8−0で迎えた7回2死二塁。広島・佐竹が投じた7球目。ひざ元に食い込むカーブをすくい上げた里崎の打球は一直線に左翼席に飛び込んだ。「狙っていました。せっかくだから目立たないと。だって賞金を獲りに来てるんですから」。

4回に代打で登場して右犠飛。そしてこの2ランで3打点とMVPを決めた。打撃センスのいい捕手として帝京大からドラフト2位で入団して3年目。故障さえなければ、もっと早く脚光を浴びてもいい存在だった。入団1年目はフレッシュオールスター出場が決まっていたが、直前に左手首を骨折し出場辞退。昨年も開幕1軍を手中にしながら手首が完治せず、4試合しか出場できなかった。

今季こそ−。得意の打撃に磨きをかけることが1軍への近道と考え、連日、特打を敢行した。その練習が実っての1発。「いつも指導してくれた高沢コーチや裏方の皆さんのおかげです」。賞金100万円をゲットして笑みを浮かべた。課題は守備。この日も捕逸を2つ犯した。「捕手は守ってナンボですから。練習しないと」。課題を克服すれば正捕手の道も見えてくる。

里崎智也(さとざき・ともや)
1976年(昭51)5月20日、徳島県生まれの25歳。徳島・鳴門工から帝京大を経て98年ドラフト2位でロッテ入団。即戦力捕手と期待されたが、故障に泣き1軍出場は11試合のみ。1メートル75、80キロ、右投げ右打ち。血液型A。
渡辺俊
「四球を出さなくてよかった。中1日で東京ドームだったので、社会人時代の都市対抗を思い出しました。」(7回に全イの4番手で登板し、1回を無失点)
里崎
「みんな打っていたし、得点も入っていたから、目立つにはホームランしかないと…。指導してくれた高沢コーチや裏方の皆さんのおかげです。賞金100万円は親孝行に使います。」

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