9月3日9月3日ロッテは、1回、2死一、三塁から佐藤の3ランで3点を先制。3回にはファースト坊西のタイムリーエラーで1点を追加。7回にはボーリックの適時二塁打で2点を追加。9回にはボーリックの2ランで2点を追加。先発のルーキー・渡辺俊は、9安打を許しながらも、150球の熱投で、プロ初勝利を完封で飾った。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 8 |
| 福岡ダイエー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ドラ4・渡辺俊が2度目の先発でプロ初勝利。それも初完封のおまけ付きだ。ダイエー打線に9安打を浴びたが、肝心な場面では変化球が冴えた。
1回、いきなり渡辺俊を援護する5号3ランをレフトスタンドへ放り込んだ。
躍動感あふれるサブマリンが輝きを取り戻した。9安打を許しながら本塁打だけは許さない。渡辺俊が150球の力投で念願のプロ初勝利を完封で飾った。
「完封は“意識しないように”意識をしてました。それにしても9本も打たれて0点なんて奇跡的ですね」。直球のMAXは129キロだが、105キロのスローカーブで巧みに緩急をつけて打者の目を幻惑。左打者を6人並べたダイエー打線に最後まで狙い球を絞らせなかった。
新日鉄君津出身。この日1安打に封じた先輩のダイエー・松中とは、昨年のシドニー五輪で共に戦った仲だ。前日「明日（3日）試合後に食事に行くか？」と誘われながら断った。向かっていく気持ちが薄れることを恐れたからだ。即戦力と期待されながらここまで未勝利。4月29日の西武戦では屈辱の押し出し四球でサヨナラ負け。5月20日に2軍落ちして以来の登板で、本来の強気な投球を思い出した。
「一回りもってくれればと思っていたのに。次からはローテーションに入れるよ」と山本監督も肝っ玉ルーキの快投に目を細めた。これでダイエー戦の勝ち越し決定。上位3チームは2ゲーム差の中にひしめく。サブマリンが混パを呼び込んだ。
渡辺俊の完封劇を援護したのがベテラン・佐藤の一振り。初回2死一、三塁から先制の左越え5号3ランを放った。「メイが敬遠気味の四球で歩かされたから気合が入ってたよ。“ジャパン”も頑張っていたしね」。シドニー五輪代表だった渡辺俊を「ジャパン」と名づけた本人も援護弾に嬉しそうだった。
パ・リーグは、3日、東京・銀座の連盟事務所で理事会を開き、今季試験的に導入した月曜日の公式戦開催「マンデーパ・リーグ」を来季も続けることを正式に決めた。移動日程が変則的になるなど、現場からは戸惑いの声も出ていたが、プラス面を重視して継続することになった。
パ・リーグは3日、東京・銀座の連盟会議室で理事会を開き、来季も「マンデーパ・リーグ」と銘打った公式戦の月曜日開催を継続することを決めた。同リーグは今季、マスコミへの露出度を多くするため試験的に月曜日に試合を実施した。理事長を務めるロッテの後藤球団代表は「テレビ、新聞などで取り上げられるメリットは大きい。集客でも火、水曜日よりいいという結果も出ている」と継続の理由を説明した。17試合連続得点をマークし、51年ぶりにプロ野球記録を更新した日本ハムの小笠原選手に会長特別賞を贈ることを決めた。また、11月3日に静岡・草薙球場での東西対抗に主力選手を参加させることで6球団が合意した。