わたしはかもめ2001年鴎の便り(9月)

便

9月4日

福岡ダイエー4−6千葉ロッテ(福岡ドーム)

ダイエーは、2回、松中のソロ、本間のプロ入り初ホームランとなる2ランで3点を先制。ロッテは、3回、メイと酒井の犠飛で2点を返し、5回、酒井のスクイズで同点。6回には小坂の犠飛で1点を勝ち越し、7回には大塚の適時打で2点を追加。加藤が7回の無死満塁のピンチで登板し抑え、8回、代打・秋山の二塁打で1点を返されたが、9回は小林雅が抑えた。小林雅は球団新記録となる31S目。

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千葉ロッテ0020112006
福岡ダイエー0300000104

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小林雅が球団新の31セーブ

小林雅が、1999年にウォーレンがつくった30セーブを抜く球団新の31セーブをマークした。先月31日に父・雅雄さん(享年51歳)を病気で亡くした。告別式などで4日間チームを離れ、前日に投球練習を始めたばかりだった。普段は記念のウイニングボールを持たないが、今回は霊前に捧げるという。

小林雅
「周りのみんながつくってくれたもの。1番おやじが喜ぶのは、僕がきちんと野球をする姿。」
山本監督
「みんないいところできっちりと決めてくれた。全員の勝利だよ。とにかく、つなげてつなげて切り抜けた。うちの投手は見事だ。」

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小林雅、父へ捧げる球団新31S

天国の父へ捧げる熱投だった。8月31日に父・雅雄さん(享年51)を心不全で亡くしたばかりの小林雅が2点リードの9回に登板。31セーブ目を挙げ、99年にウォーレンがマークした球団記録を更新した。

「(救援に)失敗したら上(天国)から怒られますからね。楽しみを奪うことにもなりますし」。淡々と話したが、見守ってくれている父への供養の思いが投球ににじみ出ていた。

傷心のマウンドは万全の体調であるはずがなかった。危篤の報を受け31日の深夜に山梨県の実家へ向かった。残念ながら最期には立ち会えなかったが、喪主として葬儀を終えチームに合流したのが前日。それでも仕事は完璧にこなした。「父の死を理由にしたくなかったし、野球をやっている方が気が紛れますから」。山本監督は「本当は使いたくなかったけどよく投げてくれた」と称賛した。「ウイニングボールは墓前に飾ります」。帰ってきた守護神は心の整理をつけ、再びチームを勝利に導く。

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山本監督「全員の勝利」

3点を追う3回にメイ、酒井の犠飛で2点を返し、5回には酒井のスクイズで同点。6回には小坂の犠飛で勝ち越すなど効率のいい攻撃で勝利をものにした。「みんないいところできっちりと決めてくれた。全員の勝利だよ」と山本監督もご機嫌。守っては2回途中でKOされた小林宏の後を4投手の継投でダイエー打線の反撃を封じた。

加藤
「人の出した走者だと抑えてやろうという気持ちが強くなって逆に冷静になれますね。」(7回無死満塁のピンチで登板し無失点)

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