わたしはかもめ2001年鴎の便り(11月)

便

11月19日

ドラフトで6名を指名

順位名前(年齢)位置所属投打
1巡目喜多隆志(21)慶大左投左打
2巡目指名権なし
3巡目今江敏晃(18)PL学園右投右打
4巡目田中充(26)NTT東日本右投右打
5巡目辻俊哉(22)国士大右投右打
6巡目富永旭(18)春野右投左打
7巡目丸山泰嗣(22)武蔵大右投左打

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喜多は3割目標

ロッテから1巡目の指名を受けた喜多隆志外野手は「意中の球団でなかったが、いい印象はある」と口元が緩んだ。今秋の東京6大学リーグでシーズン最高打率を更新する5割3分5厘。智弁和歌山高時代に夏の甲子園大会を制覇。同期生の高塚(近鉄)や中谷(阪神)は一足先にプロに入った。

喜多
「ファンとチームが一体化していて、いいなとは思っていた。プロで3割を目標に頑張る。憧れの高橋(由伸)さんに近づきたい。高校も大学も日本一になったので、ロッテで日本一になりたい。松坂君とも対戦してみたい。」

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荒業で喜多獲り

上位指名の順番を突如変更する「荒わざ」で、意中の恋人をダブルゲットした。当初1巡目でPL学園・今江、3巡目で慶大・喜多を指名する方針だった。しかし、13日ごろから日本ハムが2巡目で喜多を強行指名という情報が飛び込み、フロント陣は右往左往。結局、PL学園側への対応を済ませた上で喜多と今江の順番を入れ替え、両選手の指名に成功した。

川北球団本部長
「入れ替え?当然です。今年は特に情報戦だからね。」
山本監督
「素晴らしい。全部予定通りだ。喜多と今江も両方とりたかったんだ。ウチは外野が手薄。喜多にはその一角を占めてもらいたい。」

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喜多、興奮の1巡目トップ

◇1巡目=喜多隆志(外野手・慶大)

ドラフト会議の開始約5分後、横浜市内の合宿所でテレビを見つめていた喜多は、1巡目トップでロッテから指名を受けると、緊張で紅潮した顔をほころばせた。「体の中がバクバクして興奮してました。1番最初の指名?気分がいいですね」。当初、ロッテは3巡目での指名を予定していた。ところが日本ハムが2巡目で強行指名する動きを見せたため、前日の編成会議で急遽繰り上げ指名を決めた。スカウトから前夜に“1位指名”を伝えられていたが「信じられなかった」。しかし夢は現実となった。目標は先輩の巨人・高橋由。東京6大学で史上最高となる打率.535をマークした男は「応援の多い方が好きなんで」と右翼席から熱狂的な声援を受ける日を待ち侘びていた。

◇7巡目=丸山泰嗣(武蔵大・内野手)

中央球界では無名の“隠し玉”が指名を受けた。会議室で不安そうな表情だった丸山は指名の報を聞くと一気に表情をほころばせた。首都大学リーグ2部に所属する同大からは昨年、巨人7位で入団した小野に続いて2年連続のプロ入り。その小野剛のアパートに入れ替わりで住んでいた丸山は「出世部屋ですね。就職も決めていなかったのでロッテには感謝しています」と憧れのプロ入りに声を弾ませていた。

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