元横浜監督の権藤博氏が2日、ロッテキャンプを視察に訪れ、3シーズンぶりに日本球界に復帰したローズと再会した。指揮官と4番打者として、平成10年に横浜を日本一に導いた2人が会うのは、2年前に権藤氏が米国のローズ宅を訪れて以来だという。サク越え15本のフリー打撃を見た権藤氏は「体格は以前と変わっていないね。打つ方が本当に良くなるのはこれからでしょう」と太鼓判を押した。
山本監督がドラフト1巡目ルーキー西岡(大阪桐蔭)に喝を入れた。グラウンドで西岡のシートノック、フリー打撃を初めて見た指揮官は「最終的にレギュラーを獲るつもりなら食が細いといっても、食べて、ウエート(トレーニング)して鍛えていかなければならない」。キャンプ2日目で3キロ減の69キロになった体にムチを入れていくように促した。小坂を手本にさせるため二塁から遊撃にコンバートされ、華麗なグラブさばきでアピールしたが、フリー打撃では40スイング中、安打性の当たりが14本、サク越えが1本に終わった。「シンに当たるのが少なかった。まだまだこれからですね」と西岡。体重増と共に連日200球を打ち込む夜間練習に参加してレベルアップを図る構えだ。
3年ぶりに日本球界に復帰した元横浜のローズがランチ特打で快音を響かせた。メイ、ショート、初芝と共に打ち込み、中堅方向を中心にライナー性の打球を連発。「まだちょっと物足りない」と言いながらも62スイング中サク越えは場外2発を含む15本と絶好調だ。シートノックでも軽快な動きを見せ「今はいろいろな状況を考えて野球をやっている。これからは実戦に備えることが重要になってくる」と力強かった。
黒木知が、投球時に右ひざが地面につくまで足幅を開くフォームへのマイナーチェンジに取り組んだ。この日は立ち投げも含め、約70球をブルペンで投げ込んだ。
寺本が早出特打した。鴨池ドームで約300球のマシン打撃で汗を流した。バットが根元から真っ二つに折れても、痛そうな顔も見せず、黙々とバットを振り続けた。前日は夜間練習に参加、この日は辻と2人だけの早出特打と精力的に練習に取り組んでいる。