わたしはかもめ2003年鴎の便り(2月)

便

2月4日

ローズ、両リーグ首位打者へデータ漬け[スポニチ]

ロッテの新4番、ロバート・ローズ内野手が4日、助っ人史上初となる両リーグでの首位打者獲得に向け本腰を入れ始めた。パ・リーグの投手を撮影したビデオテープをローズ自ら注文。手に入れた120分テープ20本、時間にして40時間に及ぶビデオを宿舎の部屋に持ち込み研究している。

ローズは横浜時代、データよりも実戦の感覚を重視して攻略法を見つけていた。しかし、セ・リーグで首位打者を獲得したといえ、パ・リーグのデータは皆無で「松坂、西口ぐらいしか知らない」。このビデオで5球団約40投手のフォーム、球質や癖を“予習”して初戦から打ち崩す。

新入団選手を対象にしたミーティングにも全て参加する意向で、吉井スコアラーも「キャンプ中に投手陣のデータを揃えておくので、何でも聞きに来てもらいたい」と完全バックアップを約束した。

ローズの熱い情熱に異例の早さで偵察部隊も動きだした。通常なら紅白戦が始まる第3クールごろから各チームの戦力分析を行うが、この日から坂巻スコアラーをダイエーのキャンプ地・高知に派遣。約1週間の日程でチームが警戒する新人の和田、新垣を徹底的に解剖していく。

この日のフリー打撃でも快音を響かせたローズ。順調な調整ぶりに山本監督は「140試合に出てもらうから隠す必要はない」。23日の広島戦から始まるオープン戦にはパ・リーグ相手にも出場させ、脅威を植え付ける。

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ロッテに強力助っ人「スポーツガム」[スポニチ]

ロッテナインが強力な“粘り”を手に入れた。この日、練習に「スポーツガム」(仮称)が持ち込まれ、選手に配られた。これはロッテ本社と東京歯科大が共同で開発を進めている未発売のガムで、練習中に試した選手の意見を参考に開発を進めていく。

東京歯科大のスポーツ歯学研究室主任・石上惠一教授は「ガムを噛むことで打者がバットを振り切る際の瞬間的な筋力などが、約5%アップするデータが出ている」と説明。さらに「集中力を高める」としている。スポーツガムは長時間咀嚼できるように粘度が強くつくられているのが特徴。

これまでも試合前のベンチにはロッテ製のキシリトールガムなどが常備されていたが、小坂は「味がないけど長時間噛むことで脳に与える刺激が高まる」と絶賛。登板の際には必ずガムを含んでいる加藤は「噛んだときの歯応えが柔らかくなることがないので、手放せなくなるかも」と評判は上々だった。

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ガムでパワーアップ

今キャンプから「スポーツガム(仮称)」を練習に導入している。東京歯科大スポーツ歯学研究室主任・石上教授とロッテ本社が共同研究したもので、従来のガムよりも粘度が強く、長時間噛むことができる。商品化はしていない秘密兵器だ。石上教授によると、咀嚼することで筋肉に好影響が及び、ガムを噛んでいる方が平均8%の筋力増加がみられ、集中力もアップするという。選手達に感想を聞き、今後の開発に活かしていこうという目的で導入された。

小坂
「味がないけど長時間噛むことで脳に与える刺激が高まる。」
加藤
「噛んだときの歯応えが柔らかくなることがないので、手放せなくなるかも。」

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黒木知がベストに近い速球を披露[サンスポ]

2日ぶりにブルペン入りした4日、黒木知の右肩に、いい兆候があった。3、4分の力から次第に熱がこもり、投球数は今年に入って最多の80。「最後の20球は去年の秋季キャンプの時よりもよく腕が振れていた」と、久々にベストに近い速球を投げた喜びを表現した。「ボール自体も良かったし、下半身のばらつきもない」。5日は練習休み。

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藤田が初ブルペン

マイペースで調整を続けていた藤田は、投手陣でただ1人ブルペン入りしていなかったが、今日はブルペンで初のピッチング。昨年のキャンプでブルペン入りは12日。今年は1週間早いブルペンでの初投げとなった。数球キャッチボールで肩を温めた後は、いきなりキャッチャーを座らせて38球。

藤田
「まずまず、例年通りですよ。3分くらいの力の入れ方だったが、最後の数球は結構力が入りました。よかった。」

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ミンチー、変化球交えて4連投

4日連続ブルペン入りとなったミンチーは69球を投げ、変化球も多投するなど順調に調整が進んでいる。照準は2年連続開幕投手だ。外国人の2年連続開幕投手が実現すれば、ヤクルト・ブロス(1996年、1997年)以来3人目(2リーグ制以降)。

ミンチー
「今日はナックル以外全て投げたよ。例年と同じペースで、自分のスタイルでやっている。」

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和田注意報発令

4日、ダイエー・和田投手の投球練習をロッテ・坂巻明スコアラーが偵察。和田に警戒警報が発令された。昨季、ロッテはダイエーに10勝18敗と負け越し、特に新人左腕・杉内には4月だけで2敗。それだけに「去年はシーズン最初に杉内にやられているし、データが揃うまでは打者も打ちにくいだろう」と、早期視察の狙いを説明した。

坂巻スコアラー
「制球がいい。下半身に粘りがあるし、体で左腕を隠しているから球の出どころが打者から見えにくい。」
ダイエー・和田
「(手の内を)隠そうとは思わない。制球がいいと思ってくれるのた、そのイメージを逆手にとってストライクゾーンから外して凡打に打ち取ることもできる。」

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早くもロッテが和田を偵察[スポニチ]

早くも情報戦のゴングが鳴った。ダイエーと3月28日の開幕戦(福岡ドーム)で対戦するロッテの坂巻スコアラーが4日、高知キャンプを視察。和田の投球練習をじっくりと見守った。「新人とは考えていない。戦力として計算している」と王監督が話す和田は開幕投手の有力候補。対戦するロッテとしても、和田の実力を高く評価しているからこそ第1クール最終日に007を送り込んだ。

「直球の回転がいい。クロスして投げるから左打者は打ちづらい」。変化球を交えながら65球を披露した和田に坂巻スコアラーは警戒感ありあり。今後も徹底チェックを続けていく方針を再確認した。一方、ロッテのスコアラーの存在を知らされた和田は「隠すことはしません。イメージの逆手をとればいい。熱心に見てくれて嬉しいです」と余裕たっぷり。第2クール2日目の7日からは西武スコアラーも偵察予定だが動じる気配はなかった。

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