マラソンの女王、高橋尚子が7日、佐倉アスリートクラブの小出義雄代表とロッテの鹿児島キャンプを訪問した。2004年アテネ五輪の野球日本代表入りを夢みる守護神・小林雅英投手は、高橋から「一緒に五輪へ」と呼びかけられ、満面の笑み。26日にキャンプ視察に訪れる日本代表・長嶋茂雄監督に全日本入りをアピールする決意だ。
夢が一気に現実味を帯びた。ロッテ本社のチョコレートのCMに出ている関係で実現した高橋のキャンプ地訪問。他の選手と一緒に、手作りのチョコレート・フォンデュをプレゼントされた小林雅は、思わぬ声をかけられた。「小林さんですよね。一緒にオリンピックにいきたいですね」。
5年前のサンスポ千葉マラソンにゲスト出演した際、やはり特別参加していた高橋と言葉をかわした思い出がある。「当時はちょうど力をつけてきた頃。今や世界のQちゃんですからね」と小林雅。高橋自身はその対面を忘れていたが、小林雅が球界有数のストッパーなのは知っており、アテネ五輪での“共闘”を呼びかけたようだ。
これまで五輪について「僕には無縁」と話していた小林雅だが、Qちゃんの誘いを聞くと「行きたいなあ。これまでボクは国際試合に無縁だったからね」と一転乗り気。26日に視察に来る日本代表の長嶋監督に直接アピールする考えまで明かした。年々力をつけている守護神が、金メダリストの一声で“インターナショナル”に目覚めた?
Qちゃんと五輪に出たい。ロッテの守護神・小林雅英投手がアテネ五輪の日本代表入りを熱望した。この日、キャンプに激励に来た高橋がひと足早いバレンタインデーのチョコレートを手づくり。山本監督らナインに贈られたが、小林雅はできたてのチョコを高橋から食べさせてもらい大喜び。練習ではブルペンを見学した高橋の前で50球の投球を披露した。「同じところで同じ目標でできれば、それ以上に嬉しいことはない」と高橋からアテネ五輪への“甘い”誘惑を受け小林雅はすっかりソノ気。球界を代表するストッパーに成長したが“日の丸”経験はないだけに「今まで縁がなかったので選ばれれば光栄です」と高橋との五輪“共闘”を誓った。26日にキャンプ地・鹿児島へ訪れる日本代表・長嶋監督にMAX154キロの剛速球をアピールするつもりだ。
シドニー五輪金メダリスト高橋尚子と、佐倉アスリートクラブの小出代表が、キャンプ地に激励に訪れた。ロッテ製品のCMに出演している高橋選手は、14日のバレンタインデーを前に、温めて溶かしたチョコに、カマンベールチーズ、イチゴ、バナナなどを付けて食べるチョコレートフォンデュを作って選手に振る舞ったり、山本監督にチョコを贈呈。小林雅、諸積、辻、井上貴、西岡の5選手には、高橋自ら口に運ぶサービスぶり。
井上貴は高橋が活動する佐倉市の佐倉高校出身とあって、今季優勝の暁には、高橋と千葉・佐倉パレードを行う夢プランを披露した。井上貴の母校は千葉・佐倉高。高橋の練習の拠点も佐倉。初対面だったが、「身内みたいな感じ。ローカルな話題で盛り上がりました」と笑顔を見せていた。井上貴はフリー打撃では福浦らに67球を投げ込んだ。
高橋からチョコを食べさせてもらい大喜びの小林雅が、「小林さんですよね。一緒にオリンピックにいきたいですね」と、思わぬ声をかけられた。高橋からアテネ五輪への甘い誘惑を受け小林雅は、「同じところで同じ目標でできれば、それ以上に嬉しいことはない」とすっかりソノ気。日の丸経験はないだけに「今まで縁がなかったので選ばれれば光栄です」と高橋との五輪共闘を誓った。26日にキャンプ地・鹿児島へ訪れる日本代表・長嶋監督に剛速球をアピールするつもりだ。
また、練習では、ブルペンを見学した高橋の前で50球の投球を披露した。右手の人さし指には、変化球の切れ味を左右するマメもできた。今季は、連続試合セーブポイントのプロ野球記録を作った昨年の安定感を、さらにアップさせたいという。袴田バッテリーコーチは「リリースがとてもよかった」と評価した。
ロッテの1軍枠に入る投手陣が、7日からフリー打撃に登板した。1番手となった藤田は「年齢(30歳)順じゃないの?」といいながら100球を投げた。「もう1度、フリー打撃で投げて、13日の紅白戦に備えたい」。ベテランはタマの切れもよく順調に仕上がっている。
フリー打撃に投手陣が登場した。最初にマウンドに上がったのは藤田。堀の「ブルペンに入るのは1番遅いくせにフリーは最初か?」のヤジを背に受けての登板。立川と清水将を相手に約100球を投げた。明日はノースローで過ごし、明後日は再びフリーに登板して、紅白戦に備える。
渡辺俊が今キャンプ初のフリー打撃登板。福浦、波留らに66球を投げ、安打性5本に抑えた。「まだバッターのほうが調整が遅れてるから大したことない」と話したが、山本監督は「この時期にしてはいいボールを投げている」と目を細めた。今キャンプでは宿舎の自室で杉浦(南海)、山田(阪急)ら名サブマリン投手のビデオを見て、投球フォームの研究中。左足を上げる時間に長短をつける“時間差投法”に着手している。15日の紅白戦登板を控え「誰にも打たせないつもりでいる」と燃えていた。