右肩痛からの復活を目指す黒木知宏投手が9日、目標としてきたオープン戦の開幕投手を断念した。23日に行われる広島戦(都城)に照準を定めていたが「目標は立てているけど、予定が立たない」と調整が進んでいないことを認めた。
当初は13日から始まる紅白戦の登板を目指していたが回避。オープン戦登板も暗礁に乗り上げた。この日は100球を目標にブルペンで投球練習を始めたものの54球を投げたところでストップした。投球時の体重移動で軸足の右ひざを地面に着け、重心を低くするフォームに取り組んでいるが「下半身の動きに腕の振りがついてこなかった」と完成には程遠い状態だ。
オープン戦開幕登板を断念したことで公式戦開幕への調整スケジュールの見直しは避けられない。予定されている3・31日本ハム戦(千葉マリン)の復帰登板へ、苦難の道が続く。
サブローが「1番・右翼」を確約された。今季、中堅から右翼にコンバートされたが、昨年初めて規定打席に到達し、打率.286をマークしたことで山本監督は「今年は3割は打てる。1番大事なポジションを任せる」と明言したもの。北米産のメープル素材のバットを取り入れたサブローはフリー打撃で鋭い当たりを連発。「最低でも20盗塁を目指して役割を果たしたい」と意気込んでいた。
小林雅は、3月28日の開幕戦へ万全の仕上がり。この日も50球のブルペン投球。キャンプ8日間、毎日50球と、まだノースローの日はない。
薮田がブルペンでこのキャンプ最多となる140球を投げ込んだ。13日の紅白戦初戦で投げる予定。
ロッテの中継ぎ左腕で期待される、5年目・川井が9日、ブルペンで170球投げた。昨年は中継ぎで51試合に登板して4勝1敗、防御率2.76。調整は例年より1週間ほど早く進んでいるとかで、「去年以上の成績を挙げるには、今までと同じことをしてたらダメですからね」と精神的にもたくましくなった。
8日にキャンプ地の鹿児島市内で発生した発砲事件を受けて、9日、鴨池球場で練習開始前に外出に当たっての注意を促した。10日はオフで、鹿児島市最大の繁華街、天文館で食事をする選手も多いため、川北球団代表は、練習前にスタッフ、選手を緊急招集。「なるべく出掛けないように、もし出掛けるとしても、早めに帰ってくるように」と外出自粛を指示。選手も事件はテレビ、新聞報道で知っており、9日は休日前夜ながらほとんどが宿舎に残った。
鹿児島ロッテキャンプが9日、銃撃事件に見舞われた。宿舎の目と鼻の先で8日未明、暴力団同士の抗争が勃発。事態を憂慮した球団は10日の練習休日を前に、外出自粛指令を出した。
ロッテキャンプに衝撃が走った。鹿児島市内にある指定暴力団小桜一家系事務所に8日未明、指定暴力団山口組系組員によるものとみられる拳銃数発が撃ち込まれた。その現場は選手宿舎から車で5分足らずの場所。しかも繁華街の天文館へ通じる道路沿いにあたる。
1月に群馬・前橋市内で一般市民が巻き込まれて死亡した発砲事件があったばかり。状況を深刻に受け止めた川北球団代表は、練習前にスタッフ、選手を緊急招集。「なるべく出掛けないように、もし出掛けるとしても、早めに帰ってくるように」と外出自粛を指示。選手食堂には『外出の際は行動、言動に注意すること』との厳重注意を張り出した。
「野球の選手は短髪で体も大きく(暴力団関係者に)間違えられそうなので、服装まで注意しないといけない」と川北代表。
選手も事件はテレビ、新聞報道で知っており、9日は休日前夜ながらほとんどが宿舎に残った。君子危うきに近寄らず−。当分、カン詰め状態になりそうだ。