4度目の紅白戦が行われた。強い風の影響からフライを追いきれずに落球する場面も目立った。8回終了。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
紅組 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
白組 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 |
打順 | 守備 | 紅組 | 打 | 安 | 点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 右 | サブロー | 4 | 1 | 2 |
2 | 二遊 | 原井 | 4 | 0 | 0 |
3 | 左 | 井上純 | 3 | 1 | 0 |
4 | 指 | メイ | 2 | 0 | 0 |
5 | 三 | 初芝 | 1 | 0 | 0 |
6 | 中 | 諸積 | 3 | 1 | 1 |
7 | 遊二 | 西岡 | 3 | 0 | 0 |
8 | 捕 | 橋本 | 3 | 0 | 0 |
9 | 一 | 代田 | 3 | 2 | 0 |
10 | 指左 | 寺本 | 3 | 0 | 0 |
計 | 29 | 5 | 3 |
打順 | 守備 | 白組 | 打 | 安 | 点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 遊 | 小坂 | 3 | 1 | 0 |
2 | 中 | 波留 | 3 | 2 | 1 |
3 | 三 | ショート | 4 | 1 | 0 |
4 | 一 | 福浦 | 3 | 2 | 1 |
5 | 指 | 佐藤 | 2 | 1 | 2 |
6 | 左 | 垣内 | 4 | 0 | 0 |
7 | 捕 | 清水将 | 4 | 1 | 0 |
8 | 右 | 立川 | 1 | 0 | 0 |
9 | 二 | 渡辺正 | 3 | 1 | 0 |
10 | 指 | 辻 | 3 | 0 | 0 |
計 | 30 | 9 | 4 |
紅組 | 回 | 打 | 安 | 責 |
---|---|---|---|---|
加藤 | 2 | 9 | 2 | 2 |
山ア健 | 1 | 6 | 2 | 1 |
吉田 | 2 | 9 | 3 | 1 |
黒木詢 | 1 | 5 | 1 | 1 |
川井 | 2 | 8 | 1 | 0 |
白組 | 回 | 打 | 安 | 責 |
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清水直 | 2 | 6 | 0 | 0 |
シコースキー | 1 | 6 | 2 | 0 |
高木 | 2 | 9 | 2 | 1 |
神田 | 1 | 3 | 0 | 0 |
小林宏 | 2 | 7 | 1 | 0 |
ローズ退団、引退から一夜明け、グラウンドでの練習前ミーティングで、山本監督からナインに報告があった。ローズと同じ二塁の原井は、渡辺正、ルーキーの西岡の2人が、当面のライバルとなるが、正位置取りへ意欲を見せた。
ローズの穴はオレが埋める!福浦和也内野手が20日、紅白戦で紅組の4番として出場。4試合連続安打となる3打数2安打1打点の活躍で絶好調をアピールした。これで紅白戦は通算12打数9安打(1本塁打)6打点。シーズンに取っておきたいような猛打爆発で、オープン戦開幕となる23日の広島戦(都城)での4番も決定した。
シーズンを通して「4番・二塁」に座るはずだった元横浜のローズが19日、電撃的に引退を表明。山本監督はナインの動揺を抑えようと「ローズはいなくなったけど、みんなで穴を埋めていこう」と練習前にゲキを飛ばした。だが、この日の最高気温は9度。冷たい北風も吹き、午前中の練習では重苦しいムードが漂った。そんな“ローズ余波”を一掃したのは2年連続打率3割を残した福浦だ。
パワー、技術とも4番の風格を漂わせたその活躍に「右でも左でも関係なく打てる。中心になることは間違いない」と山本監督。昨年は5試合で4番を経験している福浦は「4番?意識していない。それよりもシーズンに入ってから結果を出せるように頑張るだけ」。チームを背負って立つ主砲は早くも戦闘モードに突入している。
ドラフト1巡目ルーキー・西岡が「ポスト・ローズ」に指名された。好守に加えて50メートル6秒ジャストの俊足を持つ西岡に白羽の矢が立った。山本監督は20日、「あいつは二塁を狙うチャンスだ」と、19日に電撃退団したローズが抜けた二塁に高卒ルーキーを起用するプランを明かした。21日に鹿児島・湯之元で行われるロッテ2軍・新日本石油戦で二塁手として出場させる方針で、さらには広島とのオープン戦(23日・都城)の出場も予定している。
小林宏が2度目の登板となった20日の紅白戦でも2回無失点と好調をキープ。この日は風にあおられた不運な1安打に抑え、右腕からのスライダーで苦手の左打者から2奪三振。昨年は中継ぎでチーム最多の58試合に登板し初めてオールスター戦にも出場した。
ルーキー神田が紅白戦で2連続三振デビューを飾った。いきなり原井を見逃し三振にとると、井上純をフォークで空振り三振と、1イニングを3人で料理した。18日に1軍に合流したばかりで、ローズには会っていない。ポジションは違うが「ローズの穴を埋めるような活躍をしたい」と話した。
ロッテの新外国人、リック・ショート三塁手が鹿児島キャンプの20日、紅白戦で初めて3番に起用されたものの攻守に精彩を欠いた。とくに2つの拙守が失点に絡むなど散々…。電撃退団した“ローズ・ショック”は当分、収まりそうにない。
鹿児島キャンプに強風が吹き荒れる。それはまるで“ローズ・ショック”を象徴するかのようだ。正午すぎには風速9.8メートルを記録していた。
しかし、こんな悪コンディションでも魅せるのがプロなのに…。助っ人・ショートの守乱は3回だ。橋本の打球は捕手真上へのフライ。清水将が両手を上げて捕球態勢に入っているのに、突っ込み、キャッチャーミットからボールをはじき落とした。
それだけではない。4回にもまたやった。今度は井上の遊撃への飛球に「OK!」の声を出しながら、途中で止めてヒットにしてしまった。この2つの拙守はいずれも失点に結びついた。
「練習でよかった。これからは、みんなとコミュニケーションをとっていく」と本来は“第3の外国人野手”だったショート。選手は練習前のミーティングで山本監督からローズの電撃退団を知らされた。ローズがいれば控えだったので、張り切って当たり前だが完全に気合が空回りした。
昨年の米3A(ソルトレーク)の首位打者(打率.356)。自慢の打撃でも精彩を欠いた。勝負強さでは定評のあったローズと違い、走者を置いた3度の打席は音なしで、走者なしの4打席目にヒットが出た。 「ヒットも1本打ってるし、守りも積極的にいっているからいいんだ」と山本監督。とはいうものの、“ローズの穴”はそう簡単に埋まる気配がない。
ローズの抜けた穴の補強はまだ未定。
16日に右肩の違和感から投球練習を中止した黒木知が20日、4日ぶりにブルペン投球を再開し、82球を投げた。「40球くらいから肩が温まって、いい感じで投げられた。フォークも確かめられたし、今日は満足のいく練習だった」と、久々に笑顔が戻った。
ロッテのD4巡目の神田(川鉄水島)が20日、紅白戦に登板して1回を0安打、2奪三振と好投。なかでも井上を空振り三振に仕留めたフォークボールが効果的で、山本監督は「回転しないでストンと落ちた。これは武器になる」と絶賛し、23日のオープン戦(対広島、都城)の登板を即決した。神田は「まだ、本調子ではないんです」というだけに、今後が楽しみになった。