新ビジターユニホームが初めて披露された。グレー地で背中には背番号だけで名前が書かれていないメジャー式。23日のオープン戦初戦(広島)で実戦デビューする。シーズン中は、金・土・日曜日のビジターではこの新ユニホーム、月、火、水曜日のビジターでは従来の黒のユニホームを着用する。諸積は「メッシュじゃないんですが、なかなか着やすい素材ですよ」と感想を話した。ズボンは既にキャンプ序盤からはいていただけに「同じグレーでも上下で色が違うね」と、小野は苦笑いしていた。
4巡目ルーキー神田が、オープン戦の開幕投手を務めることが決定した。予定は3イニング、23日の広島戦に先発するもので、ルーキーでは2000年の高橋以来3年ぶりの大役。ドラフト1位以外となると、1992年ドラフト2位で入団した河本(現巨人)以来11年ぶりの快挙になる。この日、井上投手コーチから先発を告げられた神田はブルペンには入らず、走り込み中心のメニューで切り上げた。ロッテのオープン戦開幕投手といえば、過去には伊良部、小宮山、小林雅などが経験、いずれもチームの顔に成長している。
ジョニー黒木の表情がまた明るくなった。20日の82球に続き、21日もブルペンで96球。しかも途中、今キャンプ初めてノーワインドアップで投げた。「自分で思ったような感触だった。この調子でいきたい」。エースが全力投球できる日はもうすぐだ。
右肩痛から再起を懸ける黒木知が復活へ向けて前進した。初日から肩の負担を軽減するためにノーワインドアップ投法だったが、この日からセットポジションに着手。右ひざが地面に着く新フォームにも安定感が出て、初めて右足のスパイクのひもが切れるほど力がこもっていた。
黒木知のブルペン | |||
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日 | 天気 | 気温 | 球数 |
1 | 雨 | 8度 | 40球 |
2 | 晴れ | 15度 | 70球 |
3 | 晴れ | 19度 | 休肩 |
4 | 曇り後雨 | 7度 | 80球 |
5 | 曇り | 8度 | 休日 |
6 | 晴れ | 16度 | 73球 |
7 | 晴れ | 19度 | 68球 |
8 | 雨 | 10度 | 休肩 |
9 | 晴れ | 20度 | 52球 |
10 | 曇り | 17度 | 休日 |
11 | 曇り | 14度 | 86球 |
12 | 晴れ | 18度 | 101球 |
13 | 晴れ | 11度 | 86球 |
14 | 晴れ | 13度 | 休日 |
15 | 雨 | 11度 | 中止 |
16 | 曇り | 14度 | 49球 |
17 | 晴れ | 18度 | 中止 |
18 | 曇り | 12度 | 休肩 |
19 | 晴れ | 15度 | 休日 |
20 | 晴れ | 9度 | 82球 |
21 | 晴れ | 18度 | 96球 |
湯之元球場でファームと新日本石油との練習試合が行われた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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新日本石油 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 1 | 5x |
打順 | 守備 | 打 | 安 | 点 | |
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1 | ニ遊 | 西岡 | 3 | 0 | 0 |
一 | 澤井 | 1 | 2 | 1 | |
2 | 遊ニ | 渡辺正 | 3 | 2 | 1 |
遊 | 青野 | 1 | 0 | 0 | |
3 | 右 | 寺本 | 3 | 1 | 0 |
ニ | 丸山 | 1 | 0 | 0 | |
4 | 三 | 今江 | 4 | 0 | 1 |
5 | 左右 | 伊与田 | 2 | 0 | 0 |
6 | 指 | 喜多 | 2 | 0 | 0 |
打指 | 富永 | 0 | 0 | 0 | |
走指 | 早坂 | 0 | 0 | 0 | |
7 | 一左 | ユウゴー | 3 | 1 | 1 |
8 | 捕 | 里崎 | 3 | 2 | 1 |
捕 | 金沢 | 0 | 0 | 0 | |
9 | 中 | 於保 | 1 | 0 | 0 |
計 | 27 | 8 | 5 |
回 | 打 | 安 | 責 | |
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酒井 | 4 | 15 | 2 | 1 |
田中良 | 2 | 11 | 3 | 1 |
山ア貴 | 1 | 3 | 1 | 0 |
長崎 | 2 | 8 | 2 | 1 |
セカンドのレギュラーを狙う渡辺正が、2軍の練習試合ながら、3打数2安打と結果を出した。第1打席こそセンターフライに倒れたものの、第2打席でレフトへクリーンヒット。3点ビハインドで迎えた6回裏には、センターオーバーのホームランを放った。この日3三振の後輩・西岡の目の前で強烈な1発をお見舞いした。
ゲーム途中からファーストの守備についた澤井が、4−4と同点に追いつかれて迎えた9回裏の2死一、二塁の場面で、右中間を破るサヨナラヒットを放った。
ロッテのドラフト自由獲得枠候補に、新日本石油・手嶌智投手(20)が急浮上した。MAX145キロの本格派右腕は21日、鹿児島・湯之元球場で行われたロッテ2軍との練習試合に先発。ロッテのスカウト陣はくぎ付けとなり、さっそく獲得へ向けて乗り出すことになった。
3イニングを1安打4奪三振の無失点。西岡から2三振、喜多も空振り三振と「ドラ1コンビ」を封じ込めた。社会人では成績が残せず、無名の存在。年明けに横手投げに転向し、2日前に再び上手投げに戻すなど悪戦苦闘していたが、サイドにしたことで、腰の使い方が分かったと開眼。一気に上位候補に浮上した。今年のドラフトでは、自由獲得枠で投手を獲得する方針を決めているロッテ。しかも手嶌は地元・千葉の拓大紅陵出身。同じく千葉出身の八戸大・川島亮投手(21)の獲得方針を打ち出しているだけに、地元色を強めたい球団としては、のどから手が出るほど欲しい選手だ。