ロッテは、ルーキー神田が先発し、3回2安打無失点の好投。打線は河内に4回を完全に抑えられ、3安打。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
新人では3年ぶりとなるオープン戦の開幕投手を務めた神田が、冷静な投球で広島相手に3回2安打無失点。合格点をもらった。今後はセットアッパーとしてテストを重ねる方針だ。神田は社会人時代に先発、中継ぎ、抑えと6連投をこなした経験もあり、中継ぎに不安は全くない。
得意のフォークを封印して結果を出した。女房役の清水将は試合前のブルペンでフォークがすっぽ抜けていたことに気づき「緊張していたので投げさせたら崩れると思った」とMAX141キロの直球とスライダーだけのリードを選択。正妻のサポートを受けて神田は広島打線をねじ伏せた。
ドラフト4巡目右腕・神田(川崎製鉄水島)が先発で3回を被安打2、1奪三振、無失点と、満点デビューを飾った。
社会人時代は抜群のスタミナで「ミスター完投」と呼ばれた男も、プロ初登板では極度の緊張に包まれた。登板前はほおがひきつり、山本監督から「そう硬くなるな。とにかく思いきって投げてこい!」と送り出されたほど。女房役の清水将も「はたから見ていてもガチガチなのが分かった」という状況だった。
だが、マウンドに上がると、あえて最大の武器フォークを封印し、制球のいいスライダーでストライクを先行させる冷静さを見せ、広島打線を手玉にとった。山本監督も「緊張した中であれだけ投げられるのだから大したもの。中継ぎでもいけるね」とニンマリ。開幕1軍に大きく前進だ。
これがルーキーの投球なのか。新人では3年ぶりとなるオープン戦の開幕投手を務めた神田が、冷静な投球で3回2安打無失点。開幕1軍切符をほぼ手中にした。「緊張でガチガチだったけど気持ちよかった。100点満点の出来です」。得意のフォークを封印して結果を出した。女房役の清水将は試合前のブルペンでフォークがすっぽ抜けていたことに気づき「緊張していたので投げさせたら崩れると思った」とMAX141キロの直球とスライダーだけのリードを選択。正妻のサポートを受けて神田は広島打線をねじ伏せた。
この試合の快投で1軍当確ランプはともったが先発ローテーションはミンチー、清水直、小野、加藤、渡辺俊、復活が期待される黒木知でほぼ固まっている。山本監督は神田について「カウントが悪くなってもコントロールに自信を持っている。度胸が据わっているから中(中継ぎ)でもいける」と話しており、今後はセットアッパーとしてテストを重ねる方針だ。神田は社会人時代に先発、中継ぎ、抑えと6連投をこなした経験もあり、中継ぎに不安は全くない。
投手陣の中心である小林雅や清水直と同じように、神田も入団と同時期に弥世夫人と結婚。責任感が謙虚な言葉を生み出している。「公式戦で投げるにはまだまだ。レベルアップして悔いのない投球をしていきたい」。神田は着実に“エリートコース”を歩み始めた。
3番手としてマウンドに上がった渡辺俊が新しい握りの直球を試して1安打無失点の好投。
9回に勝ち越し本塁打を放った橋本は「真っ直ぐでした」と言いながら、ニコリともしなかった。今キャンプは2軍でスタートし、中盤になって1軍に合流できただけに「必死でやらないといけない立場なんです」。会心の笑顔は、まだ先のようだ。
福浦が4番の仕事をキッチリ果たした。完封負けムードの7回2死二塁で、玉山の低目の直球をセンター前に運ぶ同点タイムリー。「負けなくてよかった。タイムリー?普通だよ」とサラリ。また、里崎に代わって1軍に合流している橋本が、9回に勝ち越しとなる意地の1発を放った。
今シーズンオープン戦初安打は新外国人のショートだった。それまで完全に抑えられていた暗いムードを変える一打。スタメンが予想された西岡だったが、5回裏、渡辺正に代わって代打としての登場となった。2打席凡退だったが持ち前の思い切りのいいスイングを披露した。
この日、ロッテは宮崎・都城へ遠征し広島とオープン戦初戦を行った。が、ロッテ目当ての007は現れなかった。前日22日にはダイエースコアラーが、ロッテキャンプ地の鹿児島に入っていた。警戒を強めているのかと思いきや、違った。ダイエー007はこの日、鹿児島に残ったまま、登板しない主力投手をチェックしていたのだ。パ他球団が偵察する姿はみられなかった。
東市来町湯之元球場でキャンプ中の千葉ロッテマリーンズの佐々木2軍監督、コーチらが23日、同球場で神村学園高女子硬式野球部を指導した。昨年に続き2回目。佐々木監督は「好きで始めた野球だから徹底してやりましょう」と激励した。1、2年生19人が参加。シートノックやマシンを使った打撃練習、ティーバッティングなどを行うナイン1人1人に、コーチ陣らは「視線を上下動させない」「センターをイメージしてバットを振る」などとアドバイスした。バッテリーは投球練習場でチェックを受けた。練習後の講評で、佐々木監督は「硬式のバットは重いだろうが、振り切ることが大切。パワーが不足しているので、ウエートトレーニング、食事などで力をつけて」と注意した。