オープン戦初登板のミンチーは、制球よく低めに集め、2回を無失点と好投した。4番のメイも2試合連続本塁打と外国人が開幕へ順調な調整ぶりをみせた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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横浜 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | x | 7 |
ロッテがアメリカンスタイルで、初回に献上した古木の満塁弾を吹き飛ばした。千葉マリンスタジアムは、横浜戦が行われた13日、新装オープン。大リーグ・フィリーズの本拠地ベテランズスタジアムと同じハイテク新人工芝と、2列だったベンチを一列にしたメジャー式ダッグアウトが初めて実戦で披露された。約5億円をかけて改装したメジャー式の舞台で、外国人が大ハッスルした。4番・メイが、逆転3ラン。3回、1点差に詰め寄り、なお1死一、二塁から、2発放った前日に続く3号アーチをバックスクリーン右に突き刺した。志願の休日返上特打を行うなど、初の開幕4番を背負う意識は十分。
米式球場について、ミンチーは「みんな立って応援して、いい雰囲気」と歓迎ムード。メイは「米式?イエス。でも打撃とは関係ない」と自然に受け入れた。新ベンチは日本ではほとんど前例がない大リーグ型で、イスは壁に沿った一列だけ。新たに高い防球ネットもベンチ前に設置され、チームの攻撃中は、選手がネットの上に両腕を乗せて試合を見ていた。
キャンプ中に帰米したローズに代わるロッテの新4番・メイが、またも爆発した。3回1死一、二塁からバックスクリーンへ特大の130メートル逆転3号3ラン。前日の2発に続き、計3発で405メートルと飛距離も飛び抜けている。「今はタイミングをとることを心がけているが、感覚が戻ってきたね」と、自信を取り戻した様子だった。
ショートが本拠地、千葉マリンでの初戦白星をもたらした。この試合前まで打率は2割5分。だが、気がつけば何と、チーム首位打者(規定打席以上)。コンスタントに安打を生むショートは、この日も2回無死からセンター前にしぶとくはじき返した。続く清水将の二ゴロの場面では、二塁・村田の送球を頭にぶつけてセーフ。巧みな走塁も披露した。山本監督は「あの走塁が打線をつなげたね」と、メイの3ランなど一挙6点の足掛かりをつくったショートを称えた。
ミンチーが初登板し、2回を1安打、無失点と安定感ある投球を見せた。「ゴロで打ち取るのが自分のスタイル」と話すように、この日のアウト6個は全て内野ゴロ。山本監督が「本人に伝えてある」という開幕投手については、「投げられるのは名誉なこと。全力を尽くす」と、万全の態勢で2年連続の開幕に臨む。今後は、中4日で2試合を登板し、28日のダイエーとの開幕戦、さらに中4日で4月2日の日本ハム戦に備える。
ミンチーがオープン戦に初登板し、2回を1安打無失点。多彩な変化球を駆使して、全てのアウトをゴロで打ち取り「自分の持ち味が出せた」と、笑顔で話した。山本監督は「開幕は彼でいく。もう、本人にも伝えてある」と、2年連続で大役を任せることを明らかにした。
新ベンチ、新人工芝に改修された千葉マリンスタジアムは、13日が初試合だった。ベンチは大リーグスタイルで、イスは壁に沿った1列だけ。ベンチ前には防球ネットが設置され、チームの攻撃中は、選手がネットの上に両腕を乗せて試合を見ていた。クッションが良くなった人工芝の評判も上々で、山本監督は「ベンチに一体感が出ていい感じ。芝も最高だね」と話した。
ローテーション投手の加藤が先発をしたが、いきなり先頭の田中にヒットを許すと、1死から村田に二塁打を打たれ、続く佐伯にストライクを先行しながらボールを4球続けて四球で歩かせて満塁のピンチ。ここで古木にライトスタンドへ満塁ホームランを浴びてしまった。加藤の課題は立ち上がり。昨シーズンも1回に大量点を失ってゲームを作れなかったケースがあったが、今日はマウンドでこの課題が露呈した。