わたしはかもめ2003年鴎の便り(3月)

便

3月16日

千葉ロッテ3−1ヤクルト(千葉マリン)

清水直、石川の両先発が開幕へ順調な調整を見せた。清水直は5回3安打1失点。制球がよく、順調な仕上がりぶりだった。石川は5回2失点ながら、5奪三振と球は切れた。ロッテ打線では、不振だった垣内が2安打を放った。

123456789R
ヤクルト0100000001
千葉ロッテ00020100x3

ページトップ

福浦、右手をけが

福浦が4回裏、打席のファールの際、ボールとグリップエンドの間に右手小指の付け根がはさまり、打撲と裂傷。途中交代した。試合後、千葉県習志野市内の病院で「右手小指付け根の裂傷」と診断され、4針縫った。抜糸まで10日間ほどで、28日の開幕には間に合う見込み。福浦は、その打席で逆転の口火となる中前安打を放った後、途中退場。心配とこぼした山本監督だが、「根性が違う。あれがプロ」と、主軸の姿勢を称えていた。

ページトップ

福浦が右手負傷…4針縫うも開幕大丈夫[サンスポ]

福浦が右手を負傷した。4回1死、ヤクルト・石川の内角シュートがバットのグリップ部と手を直撃。習志野市内の病院で右手のひらを4針縫う治療を受けたが、骨に異常はなく、開幕にも影響なし。報告を受けた山本監督は「心配していない。血が出ていたけど、ガッツがあるからね」と一安心。

◇垣内が3打数2安打1打点…山本監督も納得顔

西武から移籍した垣内が5番・左翼手で先発出場。これまで4試合に代打から出場して6打数1安打だったが、この日は3打数2安打1打点とアピール。「結果が出てよかった」という垣内に、山本監督は「しっかり、ボールを捕えていた。期待して獲った選手だからね」と納得顔だった。

ページトップ

清水直、新球OK

清水直が新球ツーシームを初めて披露し、5回3安打1失点と好投した。4回には、この日まで打率4割2分1厘と絶好調の稲葉に対し、3球連続で新球を投げ込み、投ゴロにしとめた。新球ツーシームは、「ずっと欲しいと思っていた」というスプリッター系の縦の変化球。2日前のブルペンで初めて試投したところ、思いのほか決まった。このヤクルト戦でいきなり実戦投入を決めた。「シュートしながら落ちる感じです。空振りだけでなくて、タイミングをずらしたいんです」と清水直。

清水直
「自身を持って投げられた。使えると思う。1年ローテを守る自信はある。早く自分の開幕が来ないかな。」
山本監督
「ナオ(清水直)は思った通りの投球というか、何の心配もしてないですよ。」

ページトップ

清水直、2日で新球習得…昨年の14勝超える![サンスポ]

千葉マリンが生まれ変わった。ベンチは立って戦う大リーグ方式に改造され、5億円をかけてリニューアルされた人工芝も選手には好評だ。

そんな球場に負けじとばかりに自らの投球を“リニューアル”したのが、先発してヤクルト相手に5回を被安打3、1失点に抑えたプロ4年目の清水直だった。

清水直
「収穫?今日初めてスプリット系のボールを投げてみましたが、自信がつきました。今年の僕のピッチングは幅が出ると思いますよ。」

昨年は31試合に登板して14勝11敗。開幕連敗を「11」で止めた男としても名前を売った。150キロ近い真っすぐにシュート、スライダーが武器。今季は他球団からマークされるのも先刻承知済みだ。

対策は球種を増やすこと。驚いたのはスプリット系のボールの本格導入を決めたのが、わずか2日前の14日のブルペンだったということだ。その新球をこの試合にぶっつけ本番で試した。

清水直
「実は昨秋から考えていて、キャンプで投げたのはお遊び程度。本格的に使おうと思ったのは2日前なんです。フォークに近い感じで効果的でした。」

4回に投ゴロに倒れた稲葉は「その前の空振りの球がそうでしょう。キレがよかった」と脱帽したが、さらに納得顔だったのは山本監督だった。「思った通りのピッチング。何の心配もしていない」。こちらも昨年の連敗時には想像できない“リニューアル”した笑顔だった。

清水直行(しみず・なおゆき)
昭和50年11月24日、京都府生まれ、27歳。日大から東芝府中、東芝を経て平成12年、ドラフト2位でロッテ入団。昨季はチームの開幕連敗をストップさせるなど、初の2ケタ勝利(14勝11敗、防御率4.56)を挙げた。通算成績は23勝19敗、防御率4.93。1メートル80、80キロ。右投げ右打ち。家族は夫人の明美さんと1男1女。年俸5400万円。

ページトップ

垣内、5番争いに名乗り[スポニチ]

満員の右翼席から「垣内コール」が響き渡った。4回1死二、三塁。中前へライナーで運ぶ同点打で、まだ固定されていない「5番」打者に名乗りを上げた。

垣内
「結果が出ていないから内容が欲しかった。とにかく結果が出てよかったよ。」

昨オフ、西武から椎木とのトレードで移籍。オープン戦から結果が求められる立場だが、ここまで代打出場がメーンで6打数1安打。インパクトの瞬間に左腰が開いてしまう欠点修正のため、連日のフリー打撃では徹底した右打ちを繰り返した。その“突貫工事”の成果が表れ、6回にも詰まりながらも右前に運んだ。

年々、低下している視力を回復させるため、今季からNASA(米国航空宇宙局)で開発された「オルソ・クラトロジー・レンズ」と呼ばれる特殊コンタクトを導入した。両目で0.5に満たなかった視力は1.2まで回復。レギュラー獲りへの視界も良好だ。

福浦、メイの後ろを打つ5番について、山本監督は「競争なんだから取り合いをすればいい」と奮起を促した。西武時代の12年間で105発を打っている男は「ホームランはヒットの延長だから狙ってない」とプライドを捨てた。あくまでもチームプレーに徹する。西武時代とは違うニュー垣内が、ロッテに新風を送り込む。

垣内
「とにかく結果が出てよかった。ホームランはヒットの延長だから狙ってない。」
山本監督
「(5番について)競争なんだから取り合いをすればいい。」

ページトップ