わたしはかもめ2003年鴎の便り(3月)

便

3月28日

福岡ダイエー7−3千葉ロッテ(福岡ドーム)

ダイエーが2年連続で開幕戦勝利。斉藤は力強い速球を軸に鋭い変化球を織り交ぜ、8回途中まで2安打1失点。打線は3回にバルデスの2点本塁打で先制。4、5回にも加点し、主導権を確保した。ミンチーは球威なく5回6失点。打線も終盤に3得点しただけだった。

123456789R
千葉ロッテ0000000123
福岡ダイエー00222001x7
「ヒットなんて威張れる当たりではないけれど、ヒットが1本出てホッとした。」

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今年も黒星スタート[スポニチ]

昨年に続く黒星スタートに、山本監督は「4点取って3点に抑えることができなかった。勝機を自分で呼び起こさないと」と振り返った。先発・ミンチーが崩れ、打線は7回2死まで無安打。終盤に3点を返したが、昨年の開幕11連敗を思い出させる敗戦だった。今季は開幕から14試合で勝ち越せば1勝100万円の“開幕ダッシュ褒賞金”が用意されており、川北球団代表は「選手にプレッシャー?そんなことない。明日に期待しましょう」と切り替えていた。

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金縛り?投打がガチガチ

開幕ニンジン作戦は不発スタートとなった。出陣前、宿舎で川北球団代表がナインを前に、ニンジン作戦を発表した。開幕から14試合で勝ち越せば、1勝100万円をナインに分配する。

しかし、7回2死までノーヒット。斉藤には20日のオープン戦(千葉マリン)でも6回2/3を3安打1点と抑え込まれていたが、苦手意識はそのままだった。終盤に3点を返したが、昨年の開幕11連敗を思い出させる完敗だった。9回、新外国人のショートに1号2ランが飛び出したが、山本監督の「ショートが衝突した」のジョークが虚しく響いた。

堀は「お金のためにやる訳じゃない。オマケですから」と話すなど、ナインは意識せず戦ったはずだった。ところが、目の前にぶらさがったニンジンが無意識のうちにちらついたのか、投打にわたって金縛りにあったかのような敗戦。勝ち越してボーナスをゲットするためには単純計算で残り13試合を8勝5敗で乗り切る必要がある。賞金は1300万円に減った。

川北球団代表
「ニンジン作戦が空回り?そんなことはないよ。14試合トータルでの勝ち越しだからね。明日に期待しましょう。」
山下打撃コーチ
「初回、斉藤和が上ずっている間に一気に打ち崩せなかったことが大きかった。あれで調子に乗せてしまったね。福浦もメイも自分のバッティングができたんだけど…。流れだね。」

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ミンチー、5回6失点に表情強ばる

開幕投手を務めたロッテのミンチーは「悪い時は、ボールが真中に集まってしまう」と井上投手コーチが指摘するように、タマが中へ中へ入って、3回から5回まで2点ずつ取られた。「走者を出してから自分の思った所に投げることができず、長打を浴びてしまった」とミンチー。陽気な男も、5回6失点に表情は強ばったままだった。ミンチーの次回登板は中4日でマリンスタジアムでの日本ハム3連戦の3戦目となる。

ミンチー
「アンラッキーな安打でリズムが狂った。走者を出してから自分の思った所に投げることができず、長打を浴びてしまった。」
山本監督
「打線は4点取ることを目標にしていたが結果として3点取った。防御率どおりの結果を出してくれないと厳しい。」

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ショート来日1号アーチ

キャンプ、オープン戦で評判が良くなかったロッテの新助っ人のショート。敗色濃厚の9回、左翼に来日1号アーチを放った。「これまでは自分の悪いところを直すために練習してきた。シーズンが始まれば、今までと気合の入り方が違うんだ」と胸を張った。山本監督も「ショートのホームランは明日につながるものだ」と好材料であることを強調した。

山本監督
「結果を出せたのは、一生懸命取り組んでいるという証拠だね。」

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神田プロ初マウンドは1回1失点

ルーキーとして唯一開幕1軍を果たした神田が3番手としてマウンドに上がった。川崎に四球を与えた後、バルデスにセンターオーバーの二塁打を許し1点を失ったが、4番松中、5番城島を連続三振に仕留めた。

神田
「これをいい経験にして勉強していきます。でも、フォークが通用した。自分の力どおりにやれば何とかやっていけそう。」

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