わたしはかもめ2003年鴎の便り(3月)

便

3月29日

福岡ダイエー0−2千葉ロッテ(福岡ドーム)

ロッテが継投で逃げ切った。先発の清水直は7回まで6安打を許したが、要所を締めて無失点。8回は川井が3人で抑え、9回は小林雅が1死一、二塁の危機を招いたが、併殺で切り抜けた。ダイエーはミスで失点したのが響いた。4回にナイトのボークで先制点を許し、7回には川崎の失策で2点目を失った。

123456789R
千葉ロッテ0001001002
福岡ダイエー0000000000

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“おいしい1勝”[スポニチ]

これぞ“おいしい1勝”だ。どんな形でも勝ちは勝ち。100万円は100万円だ。ウハウハの山本監督は「今の状態じゃ連打は期待できないけど、こういうのもウチの持ち味なんだ」とニンマリ笑う。4回に暴投とボークで1点をいただき、7回には敵失で追加点。タイムリーは1本もなかったが、相手が勝手に転んでくれた。

開幕戦から4月13日までの14試合は1勝につき100万円の報奨金が親会社の関連企業から贈られる。相手から貰った2点とはいえ守り切れなければパーになる。清水直−川井−小林雅が完璧継投を見せれば、野手陣の集中力は最後まで途切れなかった。昨オフに世田谷区内の“億ション”を購入した先発の清水直は7回を6安打無失点。「家のために貰えるものは貰っておかないと。これから子供の教育費もかかるからね」と2児の父親は笑う。

100万円は山分けだが、最も活躍した選手は30万円をゲットできる仕組み。とはいえ、お宝獲得の条件は14試合で勝ち越すこと。残り12試合で7勝5敗が必要だ。昨年は開幕11連敗の屈辱を味わったけど、今年のロッテ、モチベーションが違います。

先制点は4回。2死から堀がセンターオーバーの二塁打で出塁。ナイトの暴投で三塁へ進み、さらに、ボークで生還した。2点目は7回。この回、先頭打者の堀がこの日2本目のヒットとなるセンター前ヒットで出塁し、続く立川が四球で出塁、清水将が送って1死二、三塁のチャンスに、小坂のショートゴロがホームへ悪送球となって、堀が2点目のホームを踏んだ。

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堀、貴重な2得点

4回に中越え二塁打、7回に中前安打を放った堀がいずれも生還し、貴重な2得点に貢献した。

「2点ともホームに帰れたのはたまたまですよ。でも、塁に出られてよかった。2本とも打ったのはスライダー。深く考えないでバットが振れたのが良かったんじゃないの。とにかく、このよい状態をどこまで長く維持できるか、そして悪くなったときにその状態をいかに短くするかが課題ですね。」

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清水直が7回無失点で今季初勝利[サンスポ]

清水直は6回の無死一、二塁を全力投球で切り抜けると思わずガッツポーズをつくった。この時点でチームの勝利を確信したようだ。7回無失点。「後はいいピッチャーが控えていますしね。こういう試合をものにすれば先が見えてきます」と言葉は自信に満ちていた。

◇山本監督が打点なしの初勝利に笑い止まらず

打点なしの今季初勝利。山本監督は「普段から一生懸命やっていることと、清水直の力投が勝利を呼んだ」と笑いが止まらなかった。4回はナイトのボーク、7回は三塁手・ネルソンの本塁への悪送球という幸運。昨年は開幕11連敗。「今年はホントに(初勝利が)早かった」と照れ臭そうだった。

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清水直、7回零封

ロッテに初勝利をもたらしたのは、今年も清水直だった。昨季は開幕11連敗を止めた連敗ストッパーが、今年は2戦目で初勝利をプレゼント。7回6安打無失点で降板したが、その後は川井、守護神・小林雅につなぐ必勝パターン。ボークと敵失で手に入れた貴重な2点を守りきった。ウイニングボールは世話になった故・水谷スカウトの墓前に捧げるつもりだ。

山本監督
「期待どおり。いや、期待以上のピッチングだった。開幕2戦目でプレッシャーもあっただろうによく投げてくれた。」
清水直
「昨日ミンチーさんがプレッシャーがかかる中で行ってくれたので、今日は自分のピッチングができた。これだけ投げられれば十分です。みんな頑張っているから、こういう白星がつかめるんですよ。」

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小林雅ヒヤリ

守護神・小林雅が今季初セーブを挙げた。9回から登場し「自分の開幕だったから少し緊張があった」と1死後、城島、大道に連打を浴びてベンチをヒヤリとさせたが、井口を三ゴロ併殺打に仕留めゲームセット。最速149キロにスライダー、シュートも抜群の切れを見せていただけに「調子はいいので、これからもどんどんいけるでしょう」と自信たっぷりだった。

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