わたしはかもめ2003年鴎の便り(4月)

便

4月8日

敵に8球投げさせろ!山本監督が新査定導入[サンスポ]

3連勝で勝率を5割に戻した山本功児監督が、この勢いを加速させるため、新たな“人参作戦”を導入することが8日、明らかになった。その作戦とは、打者が相手投手に8球以上投げさせたら、査定が1ポイントアップするというものだ。

山本監督がこの“特別査定”を思いついたのは各打者があまりにも淡泊だったから。「選手に何か目的を持ってもらおうと思ってね。それにこれは一石二鳥でもある」と狙いは幅広い。

まず、打者は粘ることによって徐々にタイミングがあってくる。また現在は球数限定の先発投手がほとんどで、9人が1球でも多く投げさせる意識を持てば、早くマウンドから引きずり降ろすことができる。

“特別査定”は7日の近鉄戦(千葉マリン)で試験的に実施された。8球以上投げさせた打者はいなかったが、粘る意識が浸透して9四球(ほかに1死球)を選んだ。選手は「張り合いがあっていい」(福浦)と大歓迎している。

◇高木はスライドせず9日は加藤が先発

ロッテは早くも3試合目の雨天中止。先発予定だった高木はスライドせず、9日は左腕の加藤が先発する。今季の加藤はオープン戦から不調で「気持ちに焦りがあり、落ち着きたかった」と開幕前に髪を五分刈りにした。勝てば、球団にとって平成13年7月16日以来の貯金1。「重圧はない。優勝が決まる試合ではないですから」と笑い飛ばしていた。

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攻勢粘金制度“8球査定”[スポニチ]

勝率5割からの浮上を目指すロッテが“8球査定”を導入することが8日、明らかになった。打者が1打席で8球以上を投げさせた場合、査定ポイントが2倍以上にもなるお得な査定方法で既に選手には通達されている。可能な限り、多くの投球数を投げさせることで相手投手を攻略したい考えだ。開幕から14試合で勝ち越せば1勝100万円の報奨金を用意して選手の士気高揚を図っているロッテが次なる策を打ち出した。

球界でもかつて例のない“8球査定”は既に6日のオリックス戦(ヤフーBB)の試合前に高柳打撃コーチから野手ミーティングで伝達済みだ。とにかく8球以上粘れば、査定ポイントはグーンとアップ。凡打に倒れてもOKだ。場合によっては2倍以上のポイントになるという、何ともお得な査定方法を長島査定担当は「ゲームの展開次第で粘ってシングル(ヒット)だったら二塁打以上に値するケースもある。3打数無安打でも相手ピッチャーの攻略につながる打席があれば3打数1安打になることもある」と説明した。

型破りな査定だが、近代野球では理にかなっているという見方もできる。近年、日本のプロ野球でも大リーグの投手起用法に倣い、先発、中継ぎ、抑えと役割分担がはっきりしつつある。日本ハム・ヒルマン監督のように先発投手の投球数を限定するケースも多いだけに、いかに相手の先発投手を早いイニングで崩すのかがカギ。可能な限り多くの球数を投げさせることによって攻略につなげたい、というのが山本監督の考えだ。昨年はチーム最多の69四死球を選んだ福浦は「意識はしないけど、とにかく塁に出ようという気持ちは高まる」と大歓迎だ。

ロッテは開幕から14試合で、勝ち越せば1勝100万円の報奨金で選手の尻叩きに躍起。“8球査定”はその第2弾だ。スピードアップの必要性が叫ばれているが、そんなことは関係なし。この査定がナインに伝えられた後の8日の近鉄戦(千葉マリン)は今季最多の14安打11得点と大勝。“8球査定”の効果とも受け取れる。

考案者の山本監督は「選手にとってもチームにとっても、いい刺激になるし目標になるはず」とさらなる闘争心を促した。チーム一丸となって粘り野球で勝負に挑むロッテ。なりふり構わぬ作戦が、ナインの全力プレーにつながるはずだ。

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ジョニー復活へ100球

右肩痛からの復活をかける黒木知が8日、さいたま市のロッテ室内練習場で100球の投球練習を行い、復活へ向けて“半歩”前進した。当初の目標だった3月31日の千葉マリンの本拠地開幕戦には間に合わなかったが、今は4月下旬を復帰の目標にしている。

黒木知
「これまでずっと浦和で投げてきて、今日が1番よかった。」
佐々木2軍監督
「今日は投げる予定はなかったけど、調子がよかったからそのままブルペンで投げた。これを維持できれば実戦登板も見えてくるでしょう。」

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記録訂正

パ・リーグは、7日のロッテ−近鉄1回戦(千葉マリン)での近鉄・小池投手の自責点を2から3に、また寺村投手の自責点を4から3にそれぞれ訂正すると発表した。

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