近鉄は、1回・吉岡の自身7本目となる満塁本塁打、2回に前田の2点適時打など3回までに6安打7得点を挙げ序盤で試合を決めた。投げては、先発の高村が6回までロッテ打線をノーヒットに抑える安定した内容で7回を被安打3、奪三振6、球数109、失点1。ロッテは終盤にメイの2試合連続となるソロなどで3点を挙げ点差を縮めるが及ばず。なお、この試合で近鉄先発の高村が史上110人目となる1000奪三振を達成。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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大阪近鉄 | 4 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 3 |
一昨年の7月16日以来、実に632日ぶりの貯金生活はならなかった。4点差の9回無死満塁で同点のチャンスをつかんだが、結局、後続は凡退。加藤が浴びた初回の満塁アーチが最後まで尾を引いた。1回1/3 5失点で3連勝の勢いを止めた加藤に山本監督はおかんむり。加藤の2軍再調整も示唆した。
勝てば一昨年7月16日以来の貯金だった。しかし、投手陣が総崩れで再び借金生活に突入した。山本監督は「(加藤は)四球を出して打たれる毎度のパターン。最後(9回無死満塁)はホームランが出れば同点までいったが、あれ以上はムリ。3つ勝って1つ負けてこれからこれから」と自らに言い聞かせていた。
“ニンジン”獲得がピンチになった。1回1/35失点で3連勝の勢いを止めたロッテ先発・加藤に山本監督は「加藤が全て。毎回同じことをやっている」とおかんむり。1勝100万円の報奨金を手にするには1敗もできない状況だ。雨天中止の影響で開幕から11試合で6勝することがニンジン獲得の条件。12日からの西武2連戦(西武ドーム)で連勝すれば600万円が分配されるだけに川北球団代表は「可能性が消えた訳ではない。やってくれると信じています」と奮起を促した。
右肩故障からの復活を目指す黒木知は9日、ブルペンで104球を投げた。8日も100球を投げており、2日続けて3ケタの球数を投げ込んだのはことし初めて。今までは投球後の肩の状態を見て練習内容を決めていたが、「今日は悪くても(多く)投げると決めていた。いい感触だった」と話した。今後は、早ければ4月下旬にフリー打撃で投げ、2軍の試合で登板の予定。