わたしはかもめ2003年鴎の便り(4月)

便

4月13日

西武3−4千葉ロッテ(西武ドーム)

2点を追うロッテは、8回、2死からメイがライトオーバーの4号3ランを放ち逆転。さらに9回も2死からサブローの適時打で1点を追加。最後は小林雅が和田に5号ソロを打たれ1点差とされるが逃げ切り、2001年7月16日以来、636日ぶりの貯金1。

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千葉ロッテ0000000314
西武0101000013

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逆転勝ち!メイが起死回生の4号3ラン[サンスポ]

執念の逆転劇だった。8回2死まで安打2本に抑えられ、0−2で敗色濃厚だったロッテ。ここから井上純と福浦が連打でつないで、3年目の助っ人メイに打席が回る。土肥の3球目をコンパクトに叩いた打球は、逆転4号3ランとなって、右翼席に消えた。

メイ
「絶好球がきたら、逃さずハードに振り抜くことだけ考えた。チームの勝利に貢献できてよかったよ。」

試合後、メイは会心の笑み。それも当然だ。昨季、開幕11連敗で低迷した球団は、開幕から対5球団との対戦を終えて勝ち越した場合、1試合に100万円の報奨金をチームに出すことを決定。この日まで5勝5敗で、メイの1発はいわば金600万円也の起死回生弾だったわけだ。

これでチームも一昨年7月16日以来、635日ぶりの貯金1。“ニンジン作戦”の成功に、山本監督も「粘り勝ちだね。2勝しなければいけないところで2勝したんだから。選手が頑張ったんだから遠慮なく貰えばいい」と最高にご機嫌だった。

小林雅
「シュートが甘く入ってしまった。防御率0.00は個人のことなので関係ない。勝ててよかった。」(9回から登板して和田に1発を浴び、今季初失点)

◇新外国人・フェルナンデスが2軍戦で2点タイムリー

12日に再来日したロッテの新外国人・フェルナンデスが13日、西武とのイースタン戦に4番・三塁で出場。3回1死満塁のチャンスに左前に2点タイムリーを放った。結局、ヒットはこの1本だけだったが「実戦から3週間ほど遠ざかっていたのでまあまあだね」とフェルナンデス。あと2試合出て1軍に合流する。

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メイ弾で頂き“ニンジン”600万円[スポニチ]

目の前に“600万円のニンジン”が細い糸でぶらさがっていた。2点ビハインドの8回2死一、二塁。メイの打球が右翼スタンドに吸い込まれた瞬間、ロッテベンチは大騒ぎになった。会心の逆転3ランは文字通り値千“金”の1発だった。

昨年の11連敗スタートに懲りて、開幕直前に球団がぶち上げた“ニンジン査定”。5カード終了時に勝ち越したら、勝ち1試合につき100万円の報奨金が系列会社から支給されるというものだ。開幕5試合で1勝4敗。絶望視されていたが清水直ら投手陣の踏ん張りもあって、ここまで5勝5敗。王手をかけていた。

序盤は石井貴の前にゼロ行進。ニンジンを意識するあまり“いれ込み過ぎ”の感はあったが、8回ようやく打線がつながりメイの一振りで鮮やかな逆転勝利。勝ち越し決定で6勝分600万円がチームにもたらされることになった。ヒーローのメイは「(王手は)気づいていたけど、そのために野球をやっている訳じゃない。結果的にチームの勝ちにつながればいい」と謙虚に話したが、ナインは大喜び。9回和田に1発を浴び、1点差に迫られた守護神・小林雅は「今日打たれたらボロカスに言われたでしょう。勝ってよかった」と顔をくしゃくしゃにした。

注目の報奨金分配は首脳陣と球団査定担当者のデータを基に川北球団代表がまとめ、早ければ14日のダイエー戦(千葉マリン)前にも公表される。査定ポイントトップは6勝中3勝を挙げた清水直で推定70〜80万円。この試合で貢献度No.1のメイも4本塁打のうち3本が勝利につながっており、50万円前後の支給となりそうだ。

01年7月16日以来の貯金をものにした山本監督は「西武に2勝しないといけないところで粘って2勝。去年と雲泥の差だよ」とニンジン効果を強調。「選手は貰えるものは貰えばいい。日替わりヒーローで野手はいい感じで分配できるんじゃないの」と高笑い。14日のダイエー3連戦から“ニンジン査定”は消滅するが、ロッテの勢いは止まりそうにない。

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636日ぶりの貯金

ロッテが劇的な逆転勝利で、報奨金と2001年7月46日以来、636日ぶりの貯金を手にした。0−2で迎えた8回2死一、二塁から、4番メイが起死回生の逆転4号3ラン。あわや完封負けのムードを、一振りで一掃した。これで開幕5カードを6勝5敗と勝ち越し、ナインは600万円の報奨金を手にした。この日の勝利で単独2位にも浮上。ニンジン作戦は、開幕好スタートにつながった。注目の報奨金分配は首脳陣と球団査定担当者のデータを基に川北球団代表がまとめ、早ければ14日のダイエー戦(千葉マリン)前にも公表される。査定ポイントトップは6勝中3勝を挙げた清水直で推定70〜80万円。この試合で貢献度No.1のメイも4本塁打のうち3本が勝利につながっており、50万円前後の支給となりそうだ。

メイ
「(王手は)気づいていたけど、そのために野球をやっている訳じゃない。結果的にチームの勝ちにつながればいい。絶好球がきたら、逃さずハードに振り抜くことだけ考えた。チームの勝利に貢献できてよかったよ。」
山本監督
「息ができないくらい苦しかった。あんな場面でよう打った。それににしても大した助っ人や。西武に2勝しないといけないところで粘って2勝。去年と雲泥の差だよ。選手は貰えるものは貰えばいい。日替わりヒーローで野手はいい感じで分配できるんじゃないの。」
小林雅
「僕達選手よりお世話になっている裏方さんに恩返しができた。」
小坂
「使い道は考えてません。以前にもらった監督賞は、封筒に入れたまま、しまってある。」
福浦
「嫁にいってしまうだろうけど少しは欲しいなあ。」

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小林雅、今季初失点

小林雅が9回から登板して和田に1発を浴び、今季初失点。

小林雅
「シュートが甘く入ってしまった。防御率0.00は個人のことなので関係ない。勝ててよかった。」

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ミンチーがラッキーな初勝利に笑い止まらず

6回を投げ終えたミンチーは、井上投手コーチから「続投か、フィニッシュか」を聞かれ、「あと1回」と答えた。そして7回を投げ終え、ベンチで一息ついていると、8回にメイが逆転3ラン。「2点なら1人走者がいてホームランが出れば追いつくと思って投げていたんだ」。転がり込んできた今季初勝利に笑いが止まらなかった。

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フェルナンデス初出場

ロッテの新外国人、ホセ・フェルナンデスがイースタンの西武戦で、4番・一塁で先発し、日本デビューした。3回1死満塁の場面で、西武・大沼から左前へ先制の2点適時打を放った。これがきっかけで、この回は打者9人で5点を奪うビッグイニングなった。結局、4打数1安打2打点、1三振。7回までで交代した。

広野編成部長
「ドミニカ出身で陽気で明るい。日本語を勉強中で意欲的だ。韓国プロ野球のSKでは、45本塁打を記録した。守備面はあと一歩だが長打力があり、1軍でも通用するだろう。」
フェルナンデス
「実戦から3週間ほど遠ざかっていたのでまあまあだね。」

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