わたしはかもめ2003年鴎の便り(4月)

便

4月19日

千葉ロッテ6−2オリックス(千葉マリン)

ロッテが2本塁打で逆転し、連敗を4で止めた。2点を追う4回、無死一塁から福浦の2ランで同点とし、さらに1死二塁で、新外国人フェルナンデスが左越えに来日初アーチを放ち勝ち越し。5回にも2点を加えた。清水直は9回2死満塁で降板したが、小林雅が抑え、4連勝。

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オリックス1001000002
千葉ロッテ00042000x6

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連敗脱出!フェルナンデスが来日初ホーマー[サンスポ]

1メートル88、体重100キロのフェルナンデスが4回1死二塁から放った一打は、10メートルの逆風に押し戻されながらも左翼席中段に落ちる勝ち越しの来日初ホーマー(初安打)となった。

「ランナーが二塁にいたので、走者を返すタマ(スライダー)を待ったんだ。ホームランの2点がチームの勝利につながったことが嬉しい」。開幕前に突然退団したローズに代わる助っ人は、ホームランにこだわっている。10年前、エクスポズ傘下のマイナーに入団した当初は、現在の体重より10キロ近く痩せていた。走・攻・守、三拍子揃った選手を目指したが、2、3年経つうちに考え方が変わった。

「この世界、ホームランを打たないと飯が食えない」。5年前から肉体改造に取り組んで体重を増やした。そして99年、念願のエクスポズに昇格。その後、3Aとメジャーを行き来して昨年は韓国プロ野球、SKワイバーンズに所属。打率.281、45ホーマー、107打点の成績だった。

山本監督は助っ人の劇的な一打で18日までの4連敗をすっかり忘れ、「前の打席(2回)で三振してベンチに戻ってきたときの悔しがりようったらなかった。ファイト剥き出しの性格が実に良い」とベタ惚れだ。

福浦
「次に繋げることしか考えていなかった。当たりは良かったけどまさかホームランになるとは思わなかった。」(4回無死一塁から右翼へ同点の2号)
ホセ・フェルナンデス(Jose Fernandez)
1974年11月2日、ドミニカ共和国出身、28歳。99年エクスポズでメジャーデビュー。01年にエンゼルス移籍。メジャー通算成績は21試合で打率.143、1打点。昨季は韓国・SKワイバーンズに所属し、打率.281、45本塁打、107打点をマーク。1メートル92、100キロ。右投げ右打ち。独身。背番号42。年俸は4500万円。

◇清水直が今季負けなしの4連勝

9回に3本ヒットを打たれ、あと1人のところでマウンドを小林雅に譲った清水直は「最後まで投げたかったけど、ボクらしいですよね」と苦笑い。それでもこれで今季負けなしの4連勝。「(勝つことを)意識しないで自分の課題を見つけ、それをテーマに試合に臨みたい」と、エースは勝って兜の緒を締めた。

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新怪人フェルナンデス名刺代わりの1発[スポニチ]

ロッテを連敗地獄から救い出したのは新外国人フェルナンデスだった。福浦の2ランで同点とし4回1死二塁。小林の低めのスライダーを叩いた。場外弾でもおかしくない会心の当たりだったが、風速10メートルの逆風に押し戻された。それでも左翼スタンド中段まで達する120メートル弾。西武・カブレラと同じ背番号42の“新怪人”が名刺代わりの1発でロッテファンを酔わせた。

「打てる球を待っていたんだ。ホームランより2打点を稼いで勝ちに貢献できたのが嬉しいよ」。千葉マリンではロッテ選手が本塁打を放つと小さなマスコット人形をスタンドに投げ入れるが、フェルナンデスはまだ来日5打席目。そんな慣習を知るはずもなく、人形を抱えてベンチに戻るハプニングも。「投げるなんて知らなかった」とテレ笑いを浮かべた。

昨年は韓国のワイバーンズで45本塁打、107打点を記録した長打力が買われ、キャンプ途中で帰国したローズの後釜として来日した。「日本の方が韓国よりアメリカナイズされて住みやすいよ」。千葉・浦安のマンションに1人住まい。納豆、寿司など日本食に果敢に挑戦し、自らチキン料理をつくることもある。年俸4500万円。年俸5000万円から大出世したカブレラ同様、ジャパニーズドリームを追い求める。

試合後、フェルナンデスが「熱狂的なファンに近づけたことが最高に嬉しかった」とマスコット人形をスタンドに投げ入れるとファンは「ホセ、ホセ」の大合唱。新怪人を歓迎した。

フェルナンデス
「前の打席で三振していたので、自分の打てる球を待っていたら、初球にきたよ。風が強かったのであそこまで飛ぶとは思わなかった。韓国でやった経験が生きているね。ホームランより2打点を稼いで勝ちに貢献できたのが嬉しいよ。熱狂的なファンに近づけたことが最高に嬉しかった。」
山本監督
「常に何かやりそうな雰囲気を持っている。2試合目で結果を出すんだから大したものだよ。」

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連敗ストッパー清水直、粘投で4勝目

清水直が粘りの投球でハーラートップの4勝目。チームの連敗を4で止めた。「チームの状態が悪かったけど、みんな一生懸命やっていた。何とかしたかったんです」。4点リードの8回2死満塁のピンチを招いたところで守護神・小林雅へ交代。今季初完投は逃したが「最後まで投げてハイタッチしたかったけど僕らしいでしょ。やっぱりダメだったという感じ」と最後は苦笑していた。

清水直
「チームの状態が悪かったけど、みんな一生懸命やっていた。何とかしたかったんです。」

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