4月22日4月22日高木が今季初勝利を4安打完封で飾った。打線も初回にショートの左前安打で先制すると、先発全員安打で12安打10点の猛攻。チームは今季2度目の3連勝。近鉄は先発・バーンが5回9失点と炎上。打線も波に乗れなかった。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 千葉ロッテ | 1 | 6 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 10 |
| 大阪近鉄 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
高木が近鉄打線を4安打に抑え、チーム完封1番乗り。シュート、フォークを低めに集め、昨年10月8日の近鉄戦（千葉マリン）での6安打完封勝利に続き、猛牛相手に2戦連続のシャットアウト。今季過去2回の先発は、共に初回に3失点。この日のブルペンでは、普段より20球多い70球を投げた。仮想立ち上がりをブルペンで済ませ、初回は3者連続二ゴロに打ちとった。
ちょっとした助言が生んだ勝ち星だ。プロ生活17年目のベテラン、高木が近鉄打線をわずか4安打。見事な完封劇で今季初勝利をあげた。
今季の先発は3試合目。過去2度のダイエー戦では、ともに1回に手痛い3失点。立ち上がりに不安のある高木に井上投手コーチが試合前、アドバイスを送った。
「いつもブルペンで50球ぐらいしか投げてないな。今日は20球ぐらい増やしておくか」。この『立ち上がり対策』が大成功。5試合連発のかかったローズを3打数無安打。4回2死二、三塁のピンチも吉岡を左直に打ち取ると、あとは一気にゴールに向かうだけだった。
昨年、ロッテにテスト入団。プロ4球団目を最後の居場所と心に誓った。34歳になっても、人の話を聞き入れることができるのはそのためだ。昨年10月8日にも、いてまえ打線に6安打で完封勝利。山本監督も「素晴らしい投球だったよ。いつも立ち上がりが悪かったが…。やってくれたね」と大絶賛した。
打線も12安打10得点と大爆発。チームも5割に再浮上した。「先発ローテー入りなんてまだまだですよ。きっちり抑えられる投手にならないと…」と照れるベテラン左腕が、この1勝でつかんだ自信は大きい。
山本監督は投打の噛み合った大勝で勝率を5割に戻し「本当に良かった」と上機嫌だった。不振だった打線が、序盤から効果的に得点を重ねて3連勝。指揮官は「5割を行ったり来たりだけど、月単位で考えてる。今月はいい感じできている」と満足そうだった。
ショートが大活躍。1回2死一、二塁から先制の左前打。続く2回、4点を追加した2死二塁にバーンの1球目を左翼へ4号2ラン。3打数2安打3打点のショートは「ホームランは完璧だったよ。チームの勢いにも乗れたし、気持ちのいい1発だ」と終始、上機嫌だった。
ロッテの17年目、34歳の高木が昨年10月8日の近鉄戦以来となる完封勝利。わずか4安打に抑える好投で今季初勝利を挙げ「まさか完封できるとは。1点取られてもいいという思いで大胆にいきました」。これまで2度の先発ではいずれも初回に3点を奪われたとあって、この日の試合前はいつもより20球多い70球を投げて肩を温めた。ベテランの奮投で再び勝率を5割に戻し、山本監督は「ものの見事にやってくれたよ」と大喜びだった。
今季初の先発全員安打となる12安打10得点で高木を強力援護した。2回、堀が右前打、続く立川も右前打で鮮やかにエンドランを成功。清水将の右邪犠飛で加点すると、この回に6長短打を絡めて一挙6点のビッグイニングとした。左前への先制打に4号2ランを放ったショートは「チャンスでタイムリーを打つことができたし、気持ちのいい1発だったよ」と会心の笑顔だった。
吉田篤史投手（32）と、阪神・橋本武広投手（38）の1対1の交換トレードが成立し、22日、両球団から発表された。橋本武の背番号は13。入団発表は4月25日に行われる。
開幕ダッシュに成功した阪神だが、右の中継ぎが手薄。新外国人のポートが2軍落ちし、谷中、金沢もそろって不振で、現在、先発候補の藤川をリリーフに回して急場を凌いでいる。そこで中継ぎ経験が豊富で、多彩な変化球を操り、安定した制球力が持ち味の吉田に注目。ロッテも左の中継ぎが課題で、吉野らの台頭で出番が激減した橋本を放出することで、合意に達した。
阪神・橋本の加入によって、ロッテに8組目の同姓選手が生まれた。新たに増えた橋本武広・将に加え、黒木知宏・詢士、清水直行・将海、小林雅英・宏之、渡辺俊介・正人、井上純・貴朗、山崎健・貴弘、田中充・良平と球界最多を誇る。さらに、サブローは名字が大村で、ほかに大村巌がいる。隠れ同姓も加えれば実に9組のコンビがいる。
阪神・橋本武広投手（38）とロッテ・吉田篤史投手（32）の1対1の交換トレードが22日、両球団から発表された。右の中継ぎ投手強化を狙う阪神と、左の中継ぎ投手を欲していたロッテの思惑が一致、一気に成立に至った。これが今季、12球団で最初のトレードとなった。
4月下旬にして、早くも星野阪神が動いた。右の中継ぎ投手強化を狙い、ロッテと1対1の交換トレードが成立。橋本を放出し、右のセットアッパーとして実績がある吉田篤を獲得。12球団最初のトレードだ。
ナゴヤドームの試合前練習中、星野監督が満足感を口にした。抑えとして期待していた新外国人ポートが不振で2軍落ち。谷中、金沢という右の中継ぎ陣にもう一枚、右投手が欲しい状況で、目をつけたのが昨季、中継ぎで40試合に登板した吉田篤だった。
まだ32歳。今季は1軍未登板だが、MAX145キロのストレートと縦に割れるカーブが武器。制球力にも定評があり、ロッテでは投手陣のリーダー的存在でもあった。
さいたま市内のロッテ浦和球場で通告を受けた吉田篤は、早速新天地にかける意気込みを語った。背番号は未定だが、25日前後にチームに合流。好調な阪神投手陣の一角を担う。
ロッテに移籍することになった橋本は昨年、西武からエバンスとのトレードで移籍。しかし15試合登板で防御率13.50と期待を裏切り、今季はキャンプから2軍暮らしが続いていた。こちらは慣れたパ・リーグで出直しをはかることになる。
ロッテ・吉田篤史投手（32）と阪神・橋本武広投手（38）の交換トレードが成立し、22日に両球団から発表された。中継ぎ左腕が不足しているロッテと、経験豊富な中継ぎ右腕の補強を進めていた阪神との思惑が合致。両投手とも今季1軍での登板はないが、両球団ともベテランの経験に期待を寄せている。
吉田は中継ぎを中心に活躍していたが、今季は若手投手の台頭により戦力構想から外れていた。先発やセットアッパーも経験している吉田について、阪神・星野監督は「左（の中継ぎ）は凌げるメドが立った。右は調子が出ていないし、いい刺激になる」と説明。一方の橋本はダイエー、西武、阪神に続く4球団目で、史上2人目の100ホールドまで残り6に迫っている。9月で39歳になるが、山本監督は「プロは年齢じゃない。実績があるし、体力的にも若いと聞いている」と話した。
サブローが大阪近鉄戦（大阪ドーム）の6回、左ひざに死球を受け、その裏の守備から交代。病院には行かず、アイシング治療を行った。