西武は初回、松井の先頭打者本塁打となる5号ソロで先制。2回にロッテに1点のリードを許すが、3回、松井の適時二塁打、柴田の2点適時打などが飛び出す打者11人の猛攻で一挙5点を奪い逆転。4回には、代打・平尾が自身初となる3号満塁アーチを放ち4点を追加。その後も6回と9回にダメ押し点を加え、14安打を放った西武が快勝。投げては2番手の長田がプロ初勝利。ロッテは5割に逆戻り。なお、2回にフェルナンデスの放った2号ソロが、ロッテの球団通算6000本目の本塁打となった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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西武 | 1 | 0 | 5 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 13 |
千葉ロッテ | 1 | 1 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 6 |
大敗した山本監督の怒りは、バッテリーに向けられた。「小野は5回を3点に抑えてくれないと。清水将も投手が悪いときにどうリードするかだ」と一緒にベンチに引っ込めた。3回に重盗で得点を許した際にベンチで怒りをあらわにしたが、「俺ではない。俺に似たやつが怒っていたんだ」と苛立っていた。
今季最多となる13失点の大敗。山本監督は怒りの矛先を捕手の清水将に向けた。3回2死一、二塁、マクレーンを2−0と追い込みながら四球。満塁から柴田の右前打で3点目を奪われて逆転。さらに一、三塁では重盗を簡単に許して4点目を与えた。3回途中6失点降板の小野と共に清水将をベンチに下げ「ピッチャーが悪いときにリードするのがキャッチャーだ。逃げたら得るものは全くなし。勇気が必要だ」と吐き捨てた。
新外国人フェルナンデスが球団通算6000本目となる1発を放った。2回、石井貴の135キロ直球を左翼席に運び「風で押し戻されていたので、入ると思わなかった」と二塁ベース付近まで全力疾走。空砲に終わったメモリアルアーチに「チームが勝ったらよかったのに。自分の6000本だったらもっとよかったのに…」とタメ息交じりに話していた。
2回裏、フェルナンデスが放ったホームランが球団創設6000号となった。1950年3月11日、毎日オリオンズの時代に西宮球場で戸倉勝城が球団創設第1戦で第1号(パ・リーグ第1号でもある)を放って以来53年目の到達となる。なお、パ・リーグでは最後の到達球団となった。ただし、オリックス、ダイエー、日本ハムは1リーグ時代も含む。