わたしはかもめ2003年鴎の便り(4月)

便

4月29日

日本ハム2−6千葉ロッテ(東京ドーム)

ロッテは投打が噛み合い、開幕からの対左腕投手の連敗を7で止めた。昨年5月21日以来の先発となるシコースキーは初回に1点を先制されるものの、7回を5安打2失点に抑える好投。打ってはフェルナンデスが2回に3号2ランを放ち逆転に成功すると、4回にもショートの適時打、さらに2打席連続となるフェルナンデスの4号2ラン、立川のホームスチールが決まり4点を追加。7回以降は藤田−小林宏の継投で日本ハム打線の追撃を許さず勝利。勝率を5割に戻し単独3位となった。

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千葉ロッテ0204000006
日本ハム1000001002

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シコースキー初勝利

シコースキーが昨年5月21日の日本ハム戦(東京ドーム)以来の先発で、今季初勝利を飾った。7回を5安打2失点でまとめる好投。1回に1点を失ったが、2回以降は落ち着きを取り戻して6回終了まで高橋信のソロホームランだけに抑えた。山本監督も予想以上だったと評価した。

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借金完済…外国人選手が揃ってヒーロー[サンスポ]

外国人枠をフルに使っての快勝だ。山本ロッテが日本ハムとの3位サバイバル戦に勝って、借金を完済だ。

山本監督
「良い所でホームランが出て、シコースキーが好投してくれた。言うことない。」

山本監督は会心の笑みを浮かべた。新外国人のフェルナンデスが2回に逆転2ラン。4回には先頭のメイが右中間に二塁打し、続くショートは右翼線適時二塁打を放つ。この2人の長打で「“よし、俺も”という気になった」と言うフェルナンデスは、カウント2−1から正田のカーブを強振し、左翼席上段へ2打席連続の2ランだ。

フェルナンデス
「完璧に打てたよ。シコースキーが初先発で頑張っているので、何とか援護したかったんだ。」

ご機嫌のフェルナンデスだが、入団時はキャンプ中に退団したローズの“代役”的存在。それが既に4号と、山本監督の期待を上回る活躍だ。ショート、メイを合わせ野手3人制を敷くと、ミンチー、シコースキーのいずれかの出場選手登録を外さなければならず、指揮官の悩みの種だったが、投手2人を交互に登録抹消することで解消。ミンチーが外れ、シコースキーが登録された最初の試合で、最高の結果が生まれた。

ショート
「打ったのはストレート。チャンスだったので初球から積極的にいったのがよかった。」

◇シコースキーが7回2失点で今季初勝利

今季初先発のシコースキーは「初めは気持ちが高ぶってコントロールを乱した」ため1回に1点を失ったが、2回以降は落ち着きを取り戻して6回終了まで高橋信のソロホームランだけに抑えた。昨年4月15日の西武戦以来の先発勝ち星には「先発でも中継ぎでも、チームの勝利に貢献できればそれでいい」とフォアザチームを強調した。

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助っ人トリオ打てば負けない!

打てば負けない。助っ人パワーがロッテに“不敗神話”をつくり上げた。揃い踏みでダメ押しは4回、先頭のメイが右中間二塁打で出塁すると、ショートが右翼線適時打で続く。最後はフェルナンデスが2打席連発の4号2ランを左翼に叩き込んで正田にとどめを刺した。左腕投手に対し今季8試合目での初勝利だ。助っ人3人が揃って安打を放った試合は、この日を入れてこれで4戦全勝だ。

フェルナンデス
「今日は大きな勝利。前の打者がいいスイングでヒットとかを打つと、自分も打たなきゃという気持ちが強くなるよ。日本の野球は変化球が多いが、だんだん慣れてきた。カウントでどんな球を投げてくるかは頭に入っている。」

昨年、韓国プロ野球のSKバーンズで45本塁打をマークしたフェルナンデスが鼻の穴を膨らませる。1点を追う2回には右翼へ逆転の3号2ランを放った。18日のオリックス戦から、他の助っ人2人と共に先発出場。3人が揃って安打を放った試合は、この日を入れてこれで4戦全勝だ。スタメンに外国人野手が3人。外国人枠を最大限に有効活用したことで、破壊力は確実に増している。

2本塁打とも変化球をさばいて打ったフェルナンデスは「だいぶ攻め方にも慣れてきたよ」。山本監督も「最初に比べて戸惑いがなくなってきたな」と目を細めた。これで勝率5割に復帰。単独3位に浮上したチームを“不敗神話トリオ”が牽引する。

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