ロッテは2回にフェルナンデスのソロで追いつくと、4回に初芝の2ランで勝ち越し。6回は小坂の適時打で1点を加えて突き放した。ミンチーは2回以降、テンポよく内外角にボールを散らして追加点を許さず、3勝目を挙げた。西武の三井は今季初黒星。チームの連勝も8で止まった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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西武 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | x | 5 |
プロ15年目、36歳ベテランの初芝が4回に勝ち越しの2ラン。「久々の感触だった。この感触を忘れずに調子を上げていきたい」と顔を紅潮させた。「攻守に精彩がない」(山本監督)と4月1日にファーム落ち。今月6日に1軍復帰したばかりだった。山本監督は「明日は分からないが、今日は初芝さんがよく打ってくれた」と最敬礼だった。
ロッテ5年目の初芝が同点の4回無死一塁で左翼へ決勝2ラン。西武の連勝をストップさせた。「とても気持ちよかった。打った瞬間にいくと思ったよ」。開幕直後に2軍落ちし、6日に昇格。これが今季6打席目の初安打だった。失意の2軍暮らしを振り返り「子供に“どうして夜、家にいるの?”と聞かれてねえ。家族に悲しい思いをさせるのが辛かったからね」としみじみ。山本監督も「(西武の)連勝を止めたのが大きい。初芝さんの1発が効いた。今日は“さん”付けで呼ばせてもらうよ」と称えていた。
ミンチーが7回を初回の1失点で抑え、3勝目をあげた。4回を除く毎回、走者を背負っての投球だったが、「今季最高に走った」と自画自賛する直球と、緩急で好調西武打線を翻弄した。