5月11日5月11日西武の松坂が1安打完封。7回2死から立川に二塁打を許すまで無安打（3四死球）に抑えた。4試合連続の完投で5勝目。打線もカブレラの先制10号、大島の2号、和田の8号2ランと、3本塁打で援護した。ロッテは打線に元気なく連敗。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 4 |
| 千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
7回2死から左中間に二塁打を放ち、西武・松坂の夢を打ち砕いた立川は「前の打席（5回）で来た151キロの速球のタイミングに合わせ、初球から行こうと思って打席に入った。変化球だったが球種は分からない」と振り返った。平成の怪物に手も足も出ない中で“殊勲の一打”を放った立川に、チームメートは次々「ナイスバッティング」と声をかけていた。
シコースキーが先発で8回を2失点と好投したが、松坂の1安打完封の前にあえなく初黒星（1勝）を喫した。「調子が良かったし、自分なりの投球ができたけど、松坂が信じられない素晴らしい投球をしたので、どうしようもないよ」。試合後はむしろ諦めの表情だった。
ロッテはわずか1安打に抑えられて今季5度目の零敗。走者を得点圏に進めた4回無死一、二塁では福浦が見逃し三振、フェルナンデス、ショートも凡退し、山本監督は「狙い球といってもバットに当たらないんだから。仕留めなきゃいけないのに仕留められない」とお手上げだ。8回2失点と好投したシコースキーも「松坂が信じられないような素晴らしい投球をしたんだからしようがない」と打撃陣をかばった。
松坂に完敗で5位転落の山本監督は笑うしかなかった。あわやノーヒットノーランの状況に5回以降、高めを捨てて低めを松坂の足元に打ち返すという、基本に戻った指示を送っていたが実らなかった。4回無死一、二塁の唯一の好機で福浦が三振に倒れた場面も「（動かなかったのは）采配ミスです」と反省していた。