わたしはかもめ2003年鴎の便り(6月)

便

6月24日

西武6−5千葉ロッテ(西武ドーム)

西武がロッテを接戦で下し近鉄と並び同率2位に浮上。1点を追う西武は2回、カブレラの3試合連続となる21号ソロなどで逆転、同点に追いつかれた3回にもカブレラの2打席連続となる22号ソロで再度リード。6回にも1点を加え2点差とするが、7回渡辺正の二塁打で同点に追いつかれる。しかし8回、代打・平尾の犠飛で勝ち越すと豊田が締めて勝利した。ロッテは堀の自身6本目となる先頭打者ホームランで先制。渡辺正が2試合連続2号2ランなどで4打点挙げるも、追撃及ばず。

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カブレラあきれた!2死無走者で敬遠[スポニチ]

横目で見たその光景が信じられなかった。5回2死。走者は1人もいない。それでも捕手・清水将が立ち上がった。敬遠だ。2打席連続本塁打した直後とはいえ、過去に経験がない異常な事件。あきれたカブレラはこの回無得点でベンチに戻ると、こう叫んだ。「アンビリーバブル!ファースト・タイム・イン・ザ・ワールド!(信じられない!世界初だ!)」

タイトル争いが熾烈な終盤戦ではまれに見られる無走者での敬遠。年間最多記録の55本塁打更新がかかっていた昨年の終盤も同じようなケースで四球はあったが、捕手が立ち上がる故意四球はなかった。これが来日3年目で48個目の敬遠だが「30年生きて15年野球をやって見るのは初めて。なぜ2死で走者がいなくて4つのボールが必要なんだ?」とまくしたてた。

それほどまでに相手を警戒させてしまったのはカブレラ自身でもある。1点を追う2回はスライダーを右中間へ。3回も直球を右翼席へ叩き込んだ。いずれも外寄りの難しい球を逆らわずに右方向へはじき返す完璧な一撃。「あの方向に飛ぶのは好調の証だ」。前日に左すねに自打球を当てたため指名打者での出場だったが、その影響など全く感じさせなかった。これでここ3戦4発。自身6度目の月間2ケタ本塁打も達成した主砲に、伊原監督は「難しい球をあれだけ打たれれば(敬遠も)仕方ないでしょ」と言った。

ロッテバッテリーがファンを意識したのか、7回の四球は捕手が座っていた。68試合での22本は55本塁打を放った昨年よりわずかに1本少ないだけ。チームも近鉄と並ぶ2位に浮上させた。量産モードのカブレラが、キング争いもペナントレースも熱くする。

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山本監督、“暴挙”に居直った[スポニチ]

カブレラに2回、3回と2打席連続本塁打を浴びた投手陣に、山本監督は5、7回といずれも2死無走者の場面で敬遠のサインを出した。既に今季だけで9本塁打。特に5回は初球から捕手を立たせて歩かせるという苦肉の策に出た。「当然の作戦。初球から捕手を立たせるのはファンに失礼とは思ったが…」と歯切れが悪い山本監督。さらに報道陣から敬遠について質問が飛ぶと「どうせ歩かせるんだ。立たせて何が悪い!」と声を荒らげる一幕もあった。

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渡辺正、プロ初体験の4打点

渡辺正がプロでは初めてという4打点を挙げた。3回に2試合連続の2号2ラン、7回は右翼線へ2点二塁打を放ったが、勝利にはつながらなかった。最近3試合で6安打8打点。変化球に体が泳ぐ癖が消え、しっかり球を呼び込んだ打撃が続く。

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1点差惜敗…渡辺正が4打点も喜び半分[サンスポ]

ホームランと二塁打で4打点。1人気を吐いた渡辺正は「ホームランはエンドランがかかっていたので、上げてしまい“やばい”と思ったら入ってしまった。二塁打もつなぐことだけを考えていたんですよ」と説明。しかし「負けましたからね…」と喜びは半分といったところ。

山本監督
「2本も打たれているのだから当然でしょう。最後(7回の4打席目)も敬遠だったけど、初めから捕手が立ったら、お客さんに申し訳ないので立たせなかった。」(5回2死走者なしでカブレラを敬遠)
薮田
「初回に先制点を取ってくれたのに早い回に逆転され、ゲームを作れず申し訳ないです。」(2回途中KO)

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