両チーム合わせて31安打の乱打戦を制したのはロッテ。2回、初芝や立川の適時打など5本のヒットで一挙4点を先制。4回に1点を加えると、6回には、連続押し出し四球、フェルナンデスの適時打で4点。7回には4点、8回にも3点を取り、今季最多の16得点を挙げた。なお、ロッテの連敗は2でストップ、千葉マリンでの連敗も5でストップした。敗れたオリックスは、ロッテを上回る16安打を放ちながら11残塁の拙攻に、3試合連続2ケタ失点で今季3度目の5連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オリックス | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 |
千葉ロッテ | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 4 | 4 | 3 | x | 16 |
ロッテは5回まで10三振を喫しながら、15安打で今季最多の16得点。両チームで合計31安打の乱打戦を制し、オリックス戦の連勝を7に伸ばした。山本監督は「タイムリー欠乏症だったんだから、そろそろ打たないかんだろう」と息を吹き返した打線にニンマリ。“お得意さま”を相手に先発ミンチーも5回11安打4失点。大量得点に守られて5連勝で7勝目を挙げ「自分の投球ができなかったけど、野手の人が本当によく打ってくれた」と打線に感謝しきりだった。
ロッテがオリックス戦に7連勝。D1巡目指名のルーキー・西岡(大阪桐蔭)が7回代打で登場。プロ初打席を左中間二塁打で飾った。「急に代打でいくぞって言われ、素振りもしないで打席に入ったんです。こんなに早くヒットが出るなんて…」。この日は両親(父・邦昭さん、母・昌子さん)をスタンドに呼んでおり、嬉しさ倍増。
初打席初安打で、初めてのお立ち台。初芝の代打として立った7回無死、戸叶の初球を左中間へ運ぶ二塁打だった。1巡目ルーキー・西岡が初物づくしでチームの大勝に貢献した。スタンドには奈良から駆けつけた父・邦昭さん(51=消防士)と母・昌子さん(47)がいた。「まさかお立ち台なんて」と大喜びしたが、西岡は初舞台に満足せず、試合後はグラウンドに戻って守備、走塁練習を繰り返した。
大阪桐蔭高を出たばかりのルーキーでも、バットへのこだわりは強い。入団前には、ヤンキース・松井も度々訪れた岐阜・養老町にあるミズノのバット工場を訪問。グリップが細めで、グリップエンドを小指にかけるものが理想と、イチロー・モデルを基本にしたバットを注文した。それだけで満足はせず、現在も様々なタイプのバットで試行錯誤を続けている。